刑法奇行
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2008年03月10日(月) 大地の子

中国の山東大学でN原先生の傘寿記念をお祝いして、表題のシンポが行われた。2月29日から3月4日まで済南市の山東大学内のホテルである。国家刑罰権の根拠、実行行為論、犯罪論体系、法と道徳の関係という4つのテーマにつき、N原先生の見解を中心に検討である。私は、法と道徳という疲れるテーマを担当したが、ハートの理論との比較で何とかお茶をにごした。リッツのM宮さん、国SKのSさんらと一緒に、シンポおよび観光を楽しんだ。

山東大学の学生相手に講演もした。テーマは「早すぎた構成要件の実現」である。中国の学生にはまさに「早すぎたテーマ」かと思ったが、多くの質問責めにあった。彼らの熱心さには驚きである。彼らは、命がけで勉強している。貧困から脱却するために勉強している学生が多いのだろう。家族を支えるために、猛勉強である。
日本のローの学生も、生死をかけて勉強すれば、確実に合格するだろう。

講演の概要は、山東大学のHPに出ていた。中国語だけど、何となく感じは分かるかも・・・。
http://www.law.sdu.edu.cn/cms/News_View.asp?NewsID=405

「大地の子」と思わずつぶやきながら、帰国したのである。


norio

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