刑法奇行
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今日は、1限のローの授業終了後、直ちに松原団地(M原君とは無関係であるが)のD協大に行き、「ドイツにおける損害回復」について、学生相手に話をしてきた。A部さん、N空君、U山君、T沢君らと会食もした。緑が多く、のどかな学園という感じである。刑法学会以来の訪問であった。学生諸君もまじめに聞いてくれて、また、質問者も鋭い質問をして、好印象であった。謝礼もいただいて、ラッキーセブンである。D協大のみなさん、謝謝!
久しぶりに損害回復論を考えるために、昔の拙著『刑法における損害回復の思想』をパラパラ読んでみたが、結構良い本だと自画自賛してしまった。この本は絶版である。これは爆発的に売れたためではなく、単に発行部数が少なかったためという単純な理由である。もっとも、「修復的司法の探求」の方は結構売れているようである。ゼアの翻訳書も2000部が完売し、2刷りが今日届けられた。これに対して、「共犯体系と共犯理論」はまだ在庫がどっさりということである。この本が飛ぶように売れるような社会ではないことが救いかもしれない。
先日、ゼミOBの結婚式もあった。また主賓の挨拶であったが、2点を強調した。一つは、「代名詞で語れる仲」という点である。「ほらあの時のあれ」と言うだけで通じる相手がいるいないは大きいと思う。これを思えば、喧嘩も修復されるであろう。もう一つは、「贈り物」という点である。相手から贈り物をもらっていることを意識すること、そうすれば自分もいろいろ贈り物を与えねばならないという気持ちになり、これで関係も修復することになろう。
なんだかんだ忙しくしている間に、6月がやってくる。6月は、被害者学会が関西学院大で行われ、引き続き、RJ交流会もある。さらに、刑法学会が北大で開催される。学会はいろいろな意味で楽しみである。学会は祭りである。踊らにゃ損損というわけだ。大いに刺激を与えあうことができればと思う。
ジャスティス for ヒロのドイツ刑法学ブログは素晴らしい!
norio
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