刑法奇行
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2004年09月17日(金) 北京ダック奇行その1

 武漢以来2年ぶりに北京に行って来た。第17回国際刑法学会に出席するためと、Sieber教授に会って、COEシンポの打ち合わせをするためである。今回は研究室のM田君と珍道中である。

 北京空港に着いて、タクシーで一気に会場兼ホテルの「世紀金源大飯店」に行った。中国でタクシーにはじめて乗ったが、汚く暑いのには閉口した。運転席は防備用の敷居があり、上の方か横の方から運賃を支払うのである。88元(1元は15円)だったが、100元渡すと「これでいいね」というジェスチャーをするので、まあいいかと思って降りたが、結局ぼられたのである。ホテルでは、受付が大混乱状態であったが、N原先生と成文堂のH郷さん、そして、何と、行かれないと言っていた陳さん、莫先生、馬先生がいたので、ホッとしたのである。

 その日は受付だけであったが、もう十分力尽きた感じであった。ドイツからは、Eserと奥様、Weigend、Doelling、Vogel、Heine、そして、木曜日にやっとSieberなどなど、日本からは、さらに、M尾先生、M下先生、S久間さん、S岡さん、I井さん、T山さん、金さんなどが出席した。

 こちらは、たった5泊6日の北京滞在であったが、例によって中身の濃い珍道中であり、1日目の夜はレセプションもないので、M田君と、天安門近くの北京ダックの専門レストランに行った。目の前にダック1羽が登場し、切り分けてくれるのである。それを見ただけでおなかが一杯になったが、大食漢のM田君のおかげで、何とか平らげた。味は今一つであったが、とにかく安いので、まあ良しとしよう。
 流しのタクシーをひろってホテルに帰ったが、流しのタクシーは乗らない方がいいと後で中国の人に言われた。事後判断の空しさを感じた瞬間だった。

 道路交通はまさにレース状態である。車線も車間距離も関係ない。我先に目的地に着こうとする。交通ルールをどう守るかではなく、目的を達成すればそれでいいという感じだ。

 印象論であるが、中国の人たちは、どう生きるかではなく、生きているか死んでいるかということこそ重要だと思っているような気がしてならない。まさに、行為無価値論ではなく、結果無価値論の国といっていいだろう。そこに逞しさが看取されると同時に、欧米の思想とはかなりかけ離れていると思われるのである。

 4年後のオリンピックは大丈夫かいな?

ジャーニー to 国際刑法学会は5年ごと
 


norio

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