刑法奇行
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2004年05月17日(月) S文堂の新人S崎君、そしてM藤君

 S文堂の変酋部に新人のS崎君が加わった。彼は、私の東洋の魔女大時代のゼミ生であり、その後、M藤君が引き継ぎ、修士課程で再び私の指導の下に、刑法学を学んだのである。修論は、緊急避難であったが、刑法と哲学に関心のある学徒である(その点で、わが研究室のS助手と共通するが)。彼は、当時から、コミュニケーション論とか、共同体論とかに関心があり、卒業後も、それに関する文献をせっせと読んでいたのである。大いに期待したいものだ。

 ところで、フライブルクのM藤君は、ズイーバー所長やイエシェック、エーザー、アルプレヒト、カイザーなどなど、さらに、町で偶然にもペロン君にも会ったということだ。彼にも、良き国際交流を期待したい。ペロン君と一緒にいたのが、ソウル大学のリーさんである。彼とは留学以来の友人である。ドイツと韓国における免責についての博士論文を書いた。彼の奥さんは、フランス語がペラペラであるが、彼自身は、あまりドイツ語も韓国語もしゃべらないのである(しゃべれないわけではない)。沈思黙考タイプである。

 そういえば、日本人とはあまり話さないが、ドイツ人となると、ハローとか言って、Zugの中でもどこでも、見知らぬ人に話しかける日本の学者が結構いることは面白い。たしかに、むこうでは、隣り合わせになると会話をすることは普通であり、話さない方が異様な場合もある。日本とは逆である。日本で隣の人にハローなんて話しかけたら異様であろう。

 しかし、こういう人は、ドイツ語を話したいということなのか、ドイツ人が好きなのかはよく分からない。日本語を話すドイツ人をあてがったらどういう態度にでるかが実証研究の課題となろう。

 留学中、メンザでかみさんと何かドイツについて批判的なことを(もちろん)日本語で話していたら、隣のドイツ学生が、「そうでしょうか」と突然話しかけてきたのには、驚き、桃の木、山椒の木であった。

ジャーニー to フライブルク



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