刑法奇行
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2002年04月02日(火) 日本語とはなんだ

また日本語ブームか。「声に出して読みたい・・・」とか「常識として知っておきたい・・・」とか「三色ボールペンで読む・・・」とかである。昨日3冊まとめて買った。
「常識として・・・」は結構面白い。普段何げなく使っている言葉の語源を明らかにしている。「箱入り娘」(どんな箱に入っている?)、「駆け落ちする」(歩いていっても駆け落ちか?)、「刺身」(切るのになぜ刺すか)などなどである。
とりわけ、「悩殺」は、20年前からよく使っている言葉だ。たとえば、叶姉妹が殺人を行った場合、悩殺の共同正犯である。ドイツの浴槽事件が想起される。
落語に、毒まんじゅうで人を殺すことを「暗殺」というのがあるが、毒まんじゅうを郵送して殺害する離隔犯の説明の際に使用可能である。
さらに、仕事をたくさんやらせて過労死に至らせることを「忙殺」、ギャグが受けない結果、ショック死してしまうことを「黙殺」・・・、まあネヴァーエンディングストーリーとなってしまう。

言葉に関心がありすぎることから、ギャグが生まれる。
しかし、はじめに言葉ありきではなく、業(Tat)ありきかもしれない。
金作先生はTatを所為と訳した。行為と結果を含む概念の訳としてうまいが、犯罪事実でもいいだろう。行為支配は実は所為支配なのである。S仙人の(決して日の目を見ない)修論はそうなっている。しかし、複数にすると、「諸所為」となってしまう。
諸所為と仕事がこなせるといいのだが・・・。

ジャーニー to Japanisch


norio

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