刑法奇行
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2002年03月09日(土) 齊藤誠二古稀

齊藤先生は、院生時代から、学会の際にいろいろと声をかけて下さった。「高橋さんねー」と独特の雰囲気である。学会での質問など楽しみだった。背中が勉強肩になっており、本当にドイツ刑法学に没頭した感がある。日本の学者がドイツ刑法学を正確に理解していないことをいつも嘆いておられた。
齊藤古稀には、ロクシン、ヤコブス、シューネマン、シュライバーの寄稿がある(奇行ではない)。ロクシンは相当性と客観的帰属、ヤコブスは刑法は何を保護するか(法益か規範妥当か)、シューネマンは、責任論の現状、シュライバーは患者の処分権限をテーマとしている。何か、齊藤先生がテーマをリクエストした感じもするが・・・。
ヤコブスらももう年である。次の世代はどうなるのか。ヴァイゲント、ペロン、フロイント、レッシュ、ズィーバー、プリットヴィッツ、ギュンター、ハイネ、グロップ、などなど、全員挙げられないのでゴメンゴメン。まさに群雄割拠である。先が見えない暗中模索の状況かもしれない。日本も同じである。若きパラダイム転換者が待望される。我々おじさんの刑法学はただ消え去るのみか。「老兵は死なず、消え去るのみ」とは良いことわざだ。
しかし、消える寸前まで、がんばるつもりである。少なくとも、オヤジギャグの一つぐらいは言うだろう。

ジャーニー to Festschrift


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