刑法奇行
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2002年03月10日(日) クリスティとクリスティーエ

クリスティの『産業としての犯罪統制』が信山社から何と、クリスティーエ『司法改革への警鐘―刑務所がビジネスに―』という書名で発売された。内容は確かにそのように理解できるかもしれないが、それはやはりサブタイトルにすべきであろう。また、英語圏では、クリスティで通用しているのだから(クリスティーエってノルウェー語?)、クリスティにしてもらいたいものだ。クリスティの本の翻訳書だと気づくのに時間がかかったのである。クリスティの「財産としての紛争」はRJの先駆的作品である(田口先生が愛知学院時代に紹介している)が、訳者あとがきにその指摘もないとはいかなることか。驚愕である。
そういえば、ロクシンをロキシン、ヤコブスをヤーコプスと表記する人もいたが、ただただ疲れる。皆が使用する言葉に従属する必要もないが、あえてそう表記するにはそれ相当の根拠がなければと思う。現地で皆そう読んでいるとか。かといって、現地で呼ばれている語をそのまま表記することも疲れる。ロクシーンとか、ペロンはパロンとか・・・。
もっとも、訳語にはこだわるべきである。RJの訳語の多彩さを見よ。一人の春夫先生のいうように、関係修復正義とか。彼は、修復的司法の「的」と「司法」が気に入らない。確かに、Criminal Justiceを刑事的司法とは誰も言わない。「的」とはそんなようなものという軽い感じがするからだろう。中国語では「的」は「の」
だから、刑事の司法と修復の司法ということになろうか。これはいいかも。

ジャーニー to クリスティ


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