刑法奇行
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2002年03月01日(金) 採点その3

 途中風邪を通過して鼻炎に逆戻りしながら、採点を続行中、わが研究室の妄ちゃんじゃないけれど、いろいろ妄想もでてくる。前回、司法試験に通る程の答案に言及したが、たしかにそれは優になろう。しかし、教科書に書いてあることの再現にしか過ぎない答案がいい答案というのは、法律学の学習上しかたないことではあるが、何かエンプチーな感じがするのである。つまり、もっと勉強すれば、分からないことだらけになることが、それはやっかいなので、ある程度まででやめておくことが得策であるという勉強態度を強いているのではと思う。これでは予備校と同じである。しかし、授業で、1年間行為論だけをやるわけにはいかないのである。若き(?)「飢えてる」の悩みである。
 もちろん、できてない答案は、まったく勉強していないことが明らかな学生である。しかし、いないと思うけど、徹底的に勉強している学生が、結局分かりませんと答えたら、私は何とそれに答えればいいのか・・・。
 「本当に分かる」教科書はあり得るのか。「とりあえず、分かったことにしておこう」という教科書を私は書くつもりである。「はっきりしない」とか「あいまい」とか最近の学生を批判する我々も気をつけた方がいいかも。
それでは、自分はすべて理解しているのか。
 日経に怒る哲学者・・氏が紹介されていた。竿竹売りにうるさいと怒鳴り喧嘩となったことを自慢してあったが、なぜその人と友達にならないのか、あるいはなれないのかを自分に問うことはないのか。これを問わない哲学とは無縁でありたい。
 これも妄想刑法総論?。とうとう、妄ちゃん従属性になってしまった。これは、しまった、しまった、島倉千代子である。
はやく、鼻炎に起因する妄想から脱出しなければ。

じゃーにー to 幻想交響曲


norio

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