天気のよい日が続いていてうれしい。
朝見るなら、空と雲の境界がはっきりしている空がいい。 好きな音楽を聴きながら洗濯物を干して いつも教室に一番乗りの友達に会うために早めに家を出る。
夏が近付いて日暮れの速度がゆるやかになってきた。 完全に暮れたと思っていた夜空に緑青の色が残っているのを見つけたとき、 胸がきゅ、と軋む音がする。
あっと言う間に5月が終わりそうになっていて、ショックだ。 もうちょっと時間にはゆっくり過ぎて欲しい。 まだ何もしていない。 焦がれる気持ちばかりつのってゆく。 腕に力が入らない。 呆然としている間に、零れてゆく。 溢れてゆく。 こんなに欲しいのに。
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