| 2005年05月07日(土) |
あの時確かに、恋に落ちた |
45秒はわたしをとりこにするには充分すぎる時間だった。
ずっと習っている割にはわたしは全くヴァイオリニストに詳しくなく、 知っているヴァイオリニストといったら パガニーニと五嶋みどりぐらいだった。 「だった」、というか、今でも大体そんなもんだ。 だから彼のCDを試聴したのも本当に偶然で、 ブラームスのハンガリー舞曲第5番を練習していた時 練習の参考にプロの演奏を聞こうと思っただけだったのだ。 目的のハンガリー舞曲より先に、他の曲を選んでヘッドホンを耳に当てた。
シャコンヌ、 その初めの重音を聴いた時に震えたのだ。 あの時確かに、恋に落ちた。
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