気付いた事 |
彼と話さなくなって、不思議な事に気付いた
自分の心の中で、いつも彼に声を掛けているのだ もちろん、返事はない けれど、きっとああ答えるのだろうなとか、こう答えるのだろうなとか、 という察しはつくのである
今日は元気で仕事に行ったのかな? きっと、また具合悪いけど仕方ないから・・・ってなってるのかな?とか 今頃、お昼休みでコンビニでお弁当買っているのだろうな、とか
考えてみたら、必死で彼と繋がっていようとしている自分に気付く
何やってんだろう・・・と泣き笑いする
潤んだ瞳から流れる涙をゴシゴシって両手で拭って ふぅ〜と、ひとつ長い溜め息をついた
考えたら、食事もロクにしていなくてお腹すいていたんだっけ あ、、薬も飲んでないや・・・ そう思ったら「ダメじゃん!」って怒る彼の顔がまた浮かんだ
もうっ!!出てくんなやぁ!!心の中で叫ぶ
そんなコトの繰り返し・・・
こんな時間の中、何か見えてくるの?? 何が見えてくるというの??
少しでもいいから楽になりたいと考える事もある
昔なら、誰かに依存して癒してもらっていたかもしれない過去の自分 今はね、そういうのすら虚しく感じるから欲しくない きっと、誰かじゃダメなんだって、それくらいは自分でもわかっているから 待っていてくれているんだと、信じたいから、しないし、できない、したくない
きっと、それだけでも私は彼と出会って変ったよ
はぁ・・・また、彼のこと考えてるよ・・・バカみたい
なんか、楽しいテレビを見ても笑えないし、楽しくない 眩しいほどのお天気でも、私にはいつも曇り空に見える 心に大きく開いた穴に、記憶の断片やら 何やら詰め込んで無理矢理塞ごうとしても 時折吹く、突風に吹き飛ばされてゴーゴーと音を立て冷たい風が吹き込んでくる
彼がいないと、こんなに私ってダメだったの? そんなことないよね? だって、今だってちゃんとこうして生きていられてるじゃん! 自分で自分を精一杯慰める
私は、今まで人に相談をされた時 「頑張れるよ!大丈夫だよ。頑張って!!」という言葉をかけてきた それって、頑張れない・・・と滅入る人にとって どんなに過酷な心無い言葉だったのだろうと、今更ながら思ったりした 「つらいんだね・・・」その一言の方がどんなにか救われるだろうかと
私には、今は悲しい事にそういう相談をする相手もいない そういう相手も含めて、彼に全てを預けてきた結果だ 彼と付き合うようになり、大切だった友達とも自分から疎遠になっていった 彼との時間を重視していたので、他の人との時間を作らずに来た 気分転換の食事すら、今は誘ってくれる人もいない
きっと、それは私だけではない 彼の方も、同じ思いをしているのだと思う お互いだけの為に、いろんなコトを費やし、きっと犠牲にしてきたのだと思う けれど、それでよかったのだ 私達は、それでも一緒に居られれば幸せだったし、何より楽しかった 二人の時間が、何よりかけがえのないものだったから
それが今はなくなり・・・孤独に戻った
そうだ、私は元々孤独だったんだ
最初に戻っただけなのだ
そう思い込もうとしたが、私の中の記憶や思い出が邪魔をする
また、ジレンマが訪れる・・・
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2005年05月26日(木)
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