あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2008年08月24日(日) 記憶のガレージセール






発掘した昔の手紙をざくざくと捨てていく作業。
ふと手に取った手紙には9年前の日付、ふざけた差出人名、きつく崩れた読みにくい文字。


「でもあなたは私を愛していないでしょう?」


あぁ、こんな昔から、同じことを何度も繰り返して、繰り返して、

  馬鹿みたいだ、


こういうことが愛情だと思っていた頃もあり、
恋愛だと思っていた頃もあり、
ただ何か、自分独りでは持て余す何か火照るものを、寄り添わせて何か崇高なものだと勘違いしていた自分のことを、

すっかり忘れて朴訥な何か幼い者のような顔をして





おかげですっかりブルゥな心持ちで一日過ごす。
そもそも悪いのは自分自身なので本当にやりきれない。

近頃じゃ恋愛なんてとんとご無沙汰なのでまだ何とか落ち着いている。
もうホント、僕は恋愛に向いていない。
早く眠って、また忙しく働こう。









↑愛していない、と言っておきながら

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あのころは、

愛が何かとても崇高なものだとか

勘違いしていたね、



とそんなふうに笑わなきゃいけないみたいな生き方はしたくなかったよ。







あのひとが好きだった、
死ぬほど好きだった、
ただ熱のこもったような頭で
別のヒトと泣きそうになりながらキスをした、


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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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