あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2002年06月04日(火) 真夜中の列車。



明るい場所から暗闇は覗き込めない。
明るい部屋の中から、暗い外を眺めるには、
窓に傍近く寄って自らの影を覗き込まねばならない。

僕は夜の電車が好きだ。
午後の8時を過ぎて、乗っている人もまばらな普通電車が好きだ。
駅に停まるたび、みんな少しずつ肩を揺らして、わずかな人数が人の少ないホームに
ばらばらと散っていく。
手持ち無沙汰そうな駅員さんも好きだ。
もちろん改札横の駅員室に、誰もいないのも好きだ。
でもその、そういう駅の風景ではなく、僕はやっぱり走行する列車の中の方が好きだと思う。

夜の電車は、窓が真っ暗に塗られていて、注視しなければ外が見えない。
かたたん こととん と走る列車は、中からはどこを走っているのかもわからない。
このままどこへ行ってしまってもおかしくないような気がする。

銀河鉄道999って、こういう感覚から生まれたのかな、とか思う。
なんとなく、駅に着いて扉が開いても、ホームに降り立ってはいけないような。


以前、おかしな夢を見た。
昔の恋人の家に、真夜中終電に乗って、更にてくてく歩いていく夢。
そして外から、恋人の部屋の窓に小石を投げる。気付かないかな、気付かないかな、って
酔っ払ったような頭の中で何度も微笑んだ。
あの時乗っていった終電も、なんだか遠足のバスのようで、とても印象が優しかった。
あんな夢なら何度見てもいい。



ちなみに、



↑日本vsベルギー戦も見ずに。
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いや、かなり面白かったよ。みんな爆笑してたし。
んー、スパイダーマンとどっちにするか迷ったけど、こっちで良かった。
「サウンド・オブ・サイレンス」見たいんだけど、めちゃめちゃホラーだったらヤだな(悩


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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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