明るい場所から暗闇は覗き込めない。 明るい部屋の中から、暗い外を眺めるには、 窓に傍近く寄って自らの影を覗き込まねばならない。
僕は夜の電車が好きだ。 午後の8時を過ぎて、乗っている人もまばらな普通電車が好きだ。 駅に停まるたび、みんな少しずつ肩を揺らして、わずかな人数が人の少ないホームに ばらばらと散っていく。 手持ち無沙汰そうな駅員さんも好きだ。 もちろん改札横の駅員室に、誰もいないのも好きだ。 でもその、そういう駅の風景ではなく、僕はやっぱり走行する列車の中の方が好きだと思う。
夜の電車は、窓が真っ暗に塗られていて、注視しなければ外が見えない。 かたたん こととん と走る列車は、中からはどこを走っているのかもわからない。 このままどこへ行ってしまってもおかしくないような気がする。
銀河鉄道999って、こういう感覚から生まれたのかな、とか思う。 なんとなく、駅に着いて扉が開いても、ホームに降り立ってはいけないような。
以前、おかしな夢を見た。 昔の恋人の家に、真夜中終電に乗って、更にてくてく歩いていく夢。 そして外から、恋人の部屋の窓に小石を投げる。気付かないかな、気付かないかな、って 酔っ払ったような頭の中で何度も微笑んだ。 あの時乗っていった終電も、なんだか遠足のバスのようで、とても印象が優しかった。 あんな夢なら何度見てもいい。
ちなみに、
いや、かなり面白かったよ。みんな爆笑してたし。 んー、スパイダーマンとどっちにするか迷ったけど、こっちで良かった。 「サウンド・オブ・サイレンス」見たいんだけど、めちゃめちゃホラーだったらヤだな(悩
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