あきれるほど遠くに
心なんか言葉にならなくていい。

2002年05月29日(水) 毎日日記。


書かず書き書けば書くとき書かねば書こう。

思えば僕は古典が好きだったなぁ。
未然連用終止連体已然命令。
しくしからしくしかりししきしかるしけれしかれ 形容詞シク活用。
うん、立派なもんだ。
短歌とか好きだったなぁ・・・。分割していって、どんどん意味が見えていくの。
万葉集をちゃんと読もう、と思って未だ果たせず。

浅小竹原 腰なづむ 空は行かず 足よ行くな

これは確か、古事記の中の、倭建命が死んだ時に親族が詠った歌。
今の日本語とはかなり助詞とかの使い方が違うけど、
ただ聞くだけでも苦しさが思われるような。
遥か遠く高く、飛んで行くあのひとの魂を地の上から追い求める苦しみ。
飛べない自分が悔しくて胸が張り裂けそうな。
すごく素朴な詠い方だなぁ、と思った記憶がある。
たぶん口語訳をすると、
 この篠竹の刈り跡の多い野原に私たちの足は行き悩む
 空をは飛べない、私たちはこの足で行くしかない
みたいな意味になるはずで。
昔は靴って無いでしょう。
だから細い竹でも、刈り跡を踏みぬけばひどいことになっただろうと思う。
それでも空の上を白鳥は行くから、どんなに痛くても追わずにいられず。
当時は先生が解説してくれるのを聞いて、ぼろぼろ泣きそうになった僕です。
あぁ、昔は涙もろかった。

ちなみに最近の好きな歌はこちら↓。

うたた寝に恋しき人を見てしより夢てふものは頼みそめてき

小野小町。だと思います。
昔は恋しい人を夢に見ると、その人が自分を思っていてくれる証だ、と思ったらしい。
・・・いいなぁ、それ。
でも僕は基本的に恋人の夢を見ない。
見るとしても、かなり歪んでたりする。
僕が吸血鬼になってたりとか。同性になってたりとか。
なんか現状に不満があるのかねぇ?
それとも抑圧された欲求があるのかしら。



↑ちょっと引くと思います。
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周防 真 [MAIL] [HOMEPAGE]

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