書かず書き書けば書くとき書かねば書こう。
思えば僕は古典が好きだったなぁ。 未然連用終止連体已然命令。 しくしからしくしかりししきしかるしけれしかれ 形容詞シク活用。 うん、立派なもんだ。 短歌とか好きだったなぁ・・・。分割していって、どんどん意味が見えていくの。 万葉集をちゃんと読もう、と思って未だ果たせず。
浅小竹原 腰なづむ 空は行かず 足よ行くな
これは確か、古事記の中の、倭建命が死んだ時に親族が詠った歌。 今の日本語とはかなり助詞とかの使い方が違うけど、 ただ聞くだけでも苦しさが思われるような。 遥か遠く高く、飛んで行くあのひとの魂を地の上から追い求める苦しみ。 飛べない自分が悔しくて胸が張り裂けそうな。 すごく素朴な詠い方だなぁ、と思った記憶がある。 たぶん口語訳をすると、 この篠竹の刈り跡の多い野原に私たちの足は行き悩む 空をは飛べない、私たちはこの足で行くしかない みたいな意味になるはずで。 昔は靴って無いでしょう。 だから細い竹でも、刈り跡を踏みぬけばひどいことになっただろうと思う。 それでも空の上を白鳥は行くから、どんなに痛くても追わずにいられず。 当時は先生が解説してくれるのを聞いて、ぼろぼろ泣きそうになった僕です。 あぁ、昔は涙もろかった。
ちなみに最近の好きな歌はこちら↓。
うたた寝に恋しき人を見てしより夢てふものは頼みそめてき
小野小町。だと思います。 昔は恋しい人を夢に見ると、その人が自分を思っていてくれる証だ、と思ったらしい。 ・・・いいなぁ、それ。 でも僕は基本的に恋人の夢を見ない。 見るとしても、かなり歪んでたりする。 僕が吸血鬼になってたりとか。同性になってたりとか。 なんか現状に不満があるのかねぇ? それとも抑圧された欲求があるのかしら。
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