即興詩を書きながら、ときどき思う。
ふだん僕は、詩の題名は全部書き終えてからくっつけるので、 題名からインスピレーションに飛び込む、ってことはあんまりない。 だから、 ・・・コレは何なのだろう、と、 思う。
たまにやる手だけど、詩そのものは曖昧なまま誤魔化したり主体を見せないでおいて、 そこで題名をその主体にして、種明かしをする、みたいなこと。 そういう場面では、題名は詩の一部なんだろう、とは思うんだけど。 でも別に、無くてもいい、とは思う。 僕の詩で、「真」ってやつがあるけど、それははっきり言ってただの僕の名前であって 別に真実だとか真情だとかいう意味は無い。 たぶん、本当に良い詩には、題名なんか必要ではない。 短歌に題名がつかないのと同じで。(たぶん。)
真 つぶやいてみたところで かわるはずのない ささやかなしあわせとくるしみを ひめていく いつかかなしみをてに とおいばしょへいこう いつかせおうものをすてて ぼくはこいをするだろう かたどおりのうたもうたわず ぶきようなかっこうのわるさでも ここにあるものは だれよりもしずかなじょうねつと ほこりつつ 2002.3.23
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