2002年04月23日(火) |
真実。事実。Whatever. |
バスだとか電車だとかに乗っていると、何故かどの町でも、家の垣根に赤い薔薇の大きく 開花したやつを見る。 ぼってりと、塗りたくられた唇のように赤い。 何だか非現実的だ。と思いながら僕は電車に拉致られていく。
今日も変に生暖かい夜。 何だかもう既に6月のような気がして息苦しい。 どれか月を削除できるとしたら、僕は絶対に水無月を消す。絶対に。 イヤな予感というか予測というか、なにやら不吉なものが背後に忍び寄ってくる気配がする。 しっかりしろ今はまだ4月だ、と思い直しながら僕の鼓動は重い。
真実、っていったい何なんだろう、と、今日ふとファーストフード店の片隅で思う。 それは事実とどう違うんだろう。 少なくとも僕の中では「真実」という言葉の存在意義が見失われている。 ねぇコナン君教えて、なんて言いそうになる。 僕にとっての真実は、この僕自身の実在でもあのひとの実在でもなく、 この部屋の明るさでも太陽のまぶしさでもなくて、 あの人が存在しないかもしれないという希望がこの思考回路の片隅にあるという、 そのささやかな感覚だけで。 吾想フ故ニ吾在リ、なんて教訓めいたことを自分に言い聞かせたくなる。 ・・・えぇと、デカルトだっけ?
んー、今日はいっぱい歩いて疲れた。 明日もしんどい。
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