2002年06月16日(日) : 主人公と主役

主人公と主役は、とてもよく似ている言葉ですが、違う意味を持つと思います。
主人公は、話の核となるような存在であり、主役とはその話を引っ張っていく存在、と。

どう違う? と言われると、「主役」は固定されていないこと、「主人公」は固定されていること。
ジャンプ系少年漫画を思い出してもらえると、分かりやすいかと。
結局、物語の「シメ」を任されるのが「主人公」?
物語の雰囲気を作るのは主人公じゃないかなあ。

さて、物語を作る人の間での主人公の扱いとは、二極化されるのではないかと思います。
一つは、とんでもない存在感を持って、自分で主役も兼ねて、物語をぐいぐい引っ張っていくタイプ。
もう一つ、こちらのが多そうですが、周りの個性的な登場人物に食われてしまって、「誰が主人公!?」状態に陥るタイプ。

自分の話で言いますと、『フィルキス英雄志』のリュオルトは、明らかに後者の主人公。主人公としての活躍は、絶対にソルツェルやケルトスに負けてる。(断言)
人畜無害系性格のせいですね。
『Shadow Saga』は前者。レギュラーが主人公二人だけだから、当然といえば当然です(笑)。『フィルキス』と比較して、向こうはハイ・ファンタジー、こちらはヒロイック・ファンタジーというのが顕著な例かもしれません。
『華京騒動録』は……難しいところですが、主人公本人がトラブルメーカーということで、やっぱり前者かな。

影の薄い主人公なんかを作ると、何のための主人公なんじゃ!? と言われそうですが、私は主人公とは上記のような存在だと思っていますので。
もっとも、あんまり影が薄すぎると、ちょっと心配もしてみます。
「あんた主人公なのよ一応。分かってる?」とか(笑)。









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