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■ 私の人『そんなの駄目よ、R。』
かつて
強く互いを求め合い、
愛しい気持ちを交歓し、
それぞれに それぞれを
心の芯に抱いたまま
ちぎれる様に別離した人。
その人と、
必然のような偶然に導かれ
気が遠くなるほどの日々を超え
再びめぐり あいました。
その人の名は R。
明日も互いに仕事だというのに、
とうとう明け方近くまで
私たちは チャットを続けました。
なぜ簡単なボイスでは無かったかと言えば、
Rには妻がいるからです。
その女性は 私から結果としてRを取りあげた その人本人です。
リアルタイムで送信された Rの顔。
その携帯画像の背景には
低めの白い天井と鉄筋特有の梁が写っていました。
Rはマンションに暮らしているようでした。
とてもシンプルで清潔そうな部屋でした。
Rは 仕事上のあれこれを 私に沢山語りました。
例えば、
「○○って知ってます?」
「もち! 餅じゃないよ。」
「。。。」
「。。。。^^;」
こんな 寒いギャグでさえ 私達には次第に打ち解けて行くための良いアイテムでした。
「それ、僕のした仕事です。」
・・・・・・・・・・・・・・、!
あまたのベンチャーから
サイドビジネスとして いろいろ誘われている事も知りました。
例えば、
「○○○○は知ってる?」
「知ってる。そこで叩かれたことあるもん。」
「ホントに?」
「それによると、プライド高い30女らしい、私は。」
「プライド高い30女。いいじゃないですか。」
さりげなく私を誉めてくれる R。
「もしかして、□□□□さんと組むの?」
「□□□□、知ってるの?」
Rは その人を呼び捨てにしました。
「有名だから、名前だけは知ってる。会ったことあるの?」
「ありますよ。東山似のかっこいい子ですよ。うーん。君の好みかも。△△歳だし。」
かつて交わした会話を 未だRが覚えていてくれたことも
嬉しさに加速がかかります。
でも、・・・・・・・・・・・・、Rと組んだらソコは最強だわ。なんて事だろう!
私は密かに そう思いました。
驚く事ばかりでしたが、
会話の端々に
当時かわしていた 私たちの言葉達が混じり込み、
それはまるで 昨日交わしたばかりの言葉達のようで
長い間 私とRを隔てていた時が
次第に縮まって行く気がしました。
「こういうの、いいね。なんだろう、語らぬ想いが交錯する、みたいな?」
「僕の中では、お互い生きてて良かった、みたいな感覚があるんです。
ちゃんとそれぞれ生きてて、存在を確認できてると何となくうれしいという。
会うとやっぱりバランスが崩れてしまいそうだ。」
Rの不安は ここにありました。
「いや、親友で映画観たほうが、楽しいぞぃ〜(笑)。」
「いいなー。余裕あってー。」
「何が心配?」
「親友らしくふるまえないこと、ですか。僕の方が。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、そんなの駄目よ、R。
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2003年11月10日(月)
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