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■ 一番いい
文藝春秋社から出ている野坂昭如さんの著書に
「アメリカひじき・火垂るの墓」がありますが、
それとコンセプトを同じにした書籍がこの絵本です。
著者は、俳優 米倉斎加年(よねくらまさかね)さんです。
自分にとっては充分に辛い 個人的な私生活を
憂うことの出来る自分の幸せ
というものがあることに
気づかせてくれるのがこの絵本です。
個人な私生活の辛さなど
好むと好まざるとにかかわらず
否が応でも押しよせてくる国家的な不幸の類の比では
決してない。
そういう意味では なんと幸せな私の今の不幸なのだろう。
彼との二時間あまりの電話の内容を
何も無かったように
書き飛ばしてしまおうと思ったけれど・・・・・・・・・・・・・・。
彼は
おそらく
私が別離の気持ちを固めたことを知りません。
電話は、とても穏やかなものでした。
相手を思いやる言葉が、互いの口から出るたび
私達は 言葉を失い
数十秒 絶句しあいました。
「あんなに四月は楽しく幸せに過ごしたのにね・・・・・・。」
「そうや・・・・・・・・・・・・。」
一昨日書いたように
怖くて逢えないという気持ちが彼にある限り
私達に新たな一歩はありません。
その間に
想いが再び溢れたら また二人で歩んでいこう
このままフェードアウトしていくかもしれないけれど、
刃物でむりやり切り離すような
そんな別離を今は選択しないでおこうと
そう確認しました。
でも、私は密かに決意してしまった。
私がメールを控えていた間
彼からメールが無かったことに関して
「出したくなかったから送信してこなかったということよね?」
という私の理解の仕方に対して
彼は、
「そうではない。出したくなかったのではなく、出すことをセーブしたのだ。」
と、言いました。
就寝するたびに
今度のことを毎日考え続けていたとも言いました。
彼は
キッパリ私をこの電話で切ることが出来なかった。
でも、未だふさがらぬ自己嫌悪という傷口に苦しみ
私を切りたいとも
思っている。
彼の優しさは 未練の裏返し
だから
だから私は、
彼に振られなければならない。
私達に未来が無いのなら、
そうすることが
一番いい。
彼の苦しみを取り去るには
それが 一番いい。
私は 密かにそう決意しました。
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2003年06月04日(水)
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