ゆれるゆれる
てんのー



 みているもの、していないこと

神輿の担ぎすぎで、腰がもろにやられてしまった。中腰の作業で負担がきつい。
やーめた、とつぶやいて、車一台通らない園内道にごろんと転がった。

久しぶりの青空に、ちぎれたような雲がたくさん浮かんでいる。
これも久しぶりに、ほーっ、とため息をつく。

どこにいて、何を見てるんだろう。
ここでの生活が、自分にはきっと必要だと信じているから、毎日土まみれにもなる。さわれなかった軟体動物たちとも仲良くする。
それでも……。


よく、わかっている。
何をしなければいけないか。
したいことを、迷い迷いして、何千マイルも遠回りして、しっかりとつかんできた。今だって、そうしている。
それなのに、しないまままた一日を終えてしまった自分。
そして、そんな自分にまた言い訳をしている。

キツネの芸と同じなのだ。
びびっているかぎり、成功することは絶対にない。
つかんだものを信じて、自分が踏ん張る。逆立ちおりでもブリッジでも、「絶対無理」を少しずつ無理ではなくしていく。

そんなことを考えて、でもやっぱり、それに向かって何もしないまま。
怠け続けて、言い訳を用意し続けて、汚い自分にうんざりしながら、素敵な速度で老化していく。

このまま、死んでいくか。
それもまた一興。
それまでに、何文字の御託と何百kgのうんこを垂れ流すことやら。



もう、5月22日。ちなみに、
2003年05月23日の日記
2002年05月29日の日記

俺の近眼は、何を見ているんだ。
2001年05月22日なら、覚えている。上海から蘇州号に乗船した日のはず。

2004年05月22日(土)
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