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■ 天国の口、終りの楽園。
日々は続く。
『天国の口、終りの楽園。』(“Y Tu Mamá También”)を観た。
ネタに事欠いて観たビデオを持ち出すなんてかなりよくない兆候だ(しかも延滞)。ま、ネタ切れじゃなければいいんだよね。書くことはいろいろあって困らないけど、今日は映画ネタで。ふふ。
メキシコシティーの、おくすり吸いまくりの兄ちゃん2人が、ねえちゃん一人連れ出して「伝説の海岸」めざして出発・・・ロードムービーと呼ぶんだろうが、なんとなく映画評論家の憂鬱を覗いた気がした。
こういう映画が、こぞって評価の上位に来るというのがいかにも訳知り顔な匂いがしてあやしい。本気で心を動かされた、面白いと思っているんだろうか。
話自体は、そんなに派手でもなければまとまりがいいのでもない。あんまり人物が書き込まれている感じもしない。
青春もの、に入るらしい。こんなとこでネタバレすんのもあまりに気が利かないので詳しくは書かないが、エンディングはひいてしまった。 唐突に咳き込むみたいにして終わるところは、なんとなく日本映画みたいだ。 ただ雰囲気としてはあの隠れた名作『渚のシンドバッド』を思い出す (ブレーク前、黒髪太まゆの浜崎あゆみがイカシタ映画だった。話はぜんぜん違うけどよかった)。
『天国〜』で、途中さりげなく映りこむメキシコの風景は素晴らしい。 撮り方が独特で、メッセージがあるようなないような、微妙な感覚は、アングロサクソン人には撮れまい。 伝説の砂浜などより、通り過ぎる軍の検問や、故障で立ち寄った小さな町の老婆の姿に、ぞくぞくさせられた。 これだけでも正直、観たかいがあった。
観た人、いますかねえ。とくにスクリーンで。 きれいだろうなあ。感想聞きたいなあ。
2003年05月02日(金)
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