|
|
■■■
■■
■ 旧:マレー滞在記(名前、変えました)
日本の日本人に逆戻り、ありふれた一人になることができた。 これを記念して、今日からはありふれた個人の日記をつづっていこうと思う。
少なからず、読まれることを意識して『マレー日記』を書いてきた。今日からは、気にしないことにする。
それなら公開しなきゃいいのだが、この日記が自分でも意外なほど長続きしているのは、公開することで自分にプレッシャーをうまくかけられたからだと思うので、だめ人間としてはまたしばらく「見えざる手」に頼っていきたいと思っている。
強くて正しい人ばかりなので、正直へこむ。
おそらくは平凡だが立派な大人が、自殺サイトに集って一緒に死んでしまう「未熟な自我」たちを怒る。「あと40年も平凡な生活を送るだけだと思うと、死にたくなった」と、20代のお子様たちは言い残して自殺してしまう。 強くて正しい大人はきちんと叱り飛ばす、ふざけるな、才能もない人間があと40年も平凡な生活を送れる、それ以上にどんな人生を望むと言うのかね。
そうやって、俺たちの歴史はここまで来たんだろうなと、頭では思う。きっと数千年をかけて、俺たちの先祖たちは「明日死ぬかもしれない恐怖」を取り除くべく努力してきた。数千年をかけて、「今日と同じ明日を迎える」ためにがんばってきた。
そうやってきて、「そんなの耐えられないから死ぬ」じゃ、そりゃ報われないよな人類。人類の知識。
「愚かなるかな、浅はかなるかな、人類よ、猿の親類よ、最後の質問、歴史とは何か。」(『きけ、わだつみのこえ』)
俺たちは歴史の一部であって、歴史学のなかに歴史があるのではない。同じように、俺たちは今確かに、人生の一部を生きているのであって、人生論の中に人生があるのではない。区別して分類してみても、世界は把握できない。
午前1時半。
「はいもしもし」 「はーい***(番組名)のXX(DJ)だけど、・・・」
「ちょっと、えっと、どちらの警察ですか」 「え・・・ケーサツ? ***。J−W○VEの。えーと娘さんかな、番組宛にメールもらって、」 「娘って、こんな時間に」 (「ちょっと私、私」)
「いま番組の生放送中なんですよ、それで」 「娘はこんな時間ですからもう寝てます。こんな時間に・・・」 (「寝てない。私、私」 「私じゃないでしょ。なにやってんの」)
「えーと・・・どうなのかな・・・あれ? 切れちゃった? いやあ夜中はコレがあるからなあ。しょうがねえ、次いくか。え? リアルすぎた? 悪いなあ、じゃもう一件・・・」
なんだか笑ってしまった。DJが言うのと違う意味でのリアルさがこのラジオらしくなくて、とてもおかしかった。
みんなまじめすぎるよ。勤勉すぎるよ。俺は頭おかしいから、堂々と言うけど、お前ら頭おかしいよ。
2003年04月23日(水)
|
|
|