ゆれるゆれる
てんのー



 広島県大野町

 吉和村のめがひら温泉へ行こうとKと朝から出てみたが、かなり手前で当たり前のように雪道になり、ノーマルタイヤでは上り坂をどうすることもできず、途中の冠温泉で妥協する。といっても道の駅だから新しいし、露天に出れば周りは雪景色、そこへ雪が降りかかってきてなかなか風情がある。が高い。

 昼には戻ってきてしまったので、今日は大野町でカキ祭りをやっていることを思い出しまたプジョードライブへ繰り出した。ただしこちらは出たのが遅かったせいで、着いた頃には「殻つきカキ網焼き1万個無料!」など3000年くらい前に終わっていた。あちこちで「カキめし? とうに終わったわいね」などと切ないせりふをあちこちで聞きながら、それでもなんとか有料の殻つきにありつく。200円で大振りのを3個だから東京辺りでは考えられないだろう。「おう、こりゃあちぃとコマイの、も一個おまけじゃ」とサービスしてくれたおっさんの顔を忘れない。

 であまりに中途半端な気分のわれわれはかえり道のTというカキ専門店に吸い込まれた。海砂利水魚改めくりぃむしちゅうなどがサインを残していた。カキめしに復讐を果たしたりして満足して店を出るとその店の宣伝文句は「うちは年中カキ祭り」だった。すべて仕組まれた世の中にもいつか復讐してやろうと思う。
 Kは夕方颯爽と岡山へ帰っていった。

2003年02月02日(日)
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