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■ 根っこのある人
なんだか早く日本へ帰りたくなってうずうずしてきた。たった一週間だけでも、したいことがいろいろある。この長い旅――2年か、3年になるだろう、長いマレーシア旅行――のおかげで、どうして俺はでかけることが好きなのか、少しでもわかってきたらしめたものだ。まだその糸口にもいたらない。でも、基本の出発点はぼんやり見えてきている。 根っこ。根っこのない人間が何を言っても、何を書いても、何を歌っても、何を奏でても、やっぱり中身が空っぽだ。根っこがなければ水も養分も吸い上げることはできない。腐った根っこも同じことだ。 これだけさまざまな流動性の高まった世界で、日本人であるとは何か。働く、勉強するとは何か。目の前を夢中に・・・それを、「当たり前」と、人は簡単に言いすぎる。 根っこを(自発的に)もいだ、(しかたなく / その人のためを思う人によって)もがれた、あるいは売っぱらった人が多すぎる。この、考えない葦どもがあふれる世界。 ああ、温泉で何も考えずにぼんやりしたい。ああ。ああ。
2003年01月07日(火)
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