ジョージ北峰の日記
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2010年01月15日(金) オーロラの伝説ー人類滅亡のレクイエム

 長期に亘って連載してきました「オーロラの伝説」は一応区切りをつけることにしました。基本的に、私が主張したいことは書いてきたつもりです。しかし、思いついたことをバラバラに書きとどめてきましたので、物語としては一貫性・スマートさに欠けていました。又表現も稚拙な部分が多々ありました。これから数回に分けて、新たに、タイトルは「オーロラの伝説---人類滅亡のレクイエム」として
 小説風に書きなおします。1月から、一週間ごとに連載する予定ですのでよろしくお願いします。
 小説の中で、私が主張したかったことを「はしがき」として述べてみたいと思います。

 はしがき
科学技術の進歩と共に現在の人間社会が豊かになってきたことは疑う余地もありません。しかし一方で、その恩恵を受ける人と受けない人の間に大きなギャップが生じてきたことも事実です。そのギャップは国と国との違いだけではなく、人と人の間の問題にまで広がりつつあります。世界には多様な考え方、イデオロギー、宗教、あるいは民族主義が複雑に錯綜しています。これ等の問題は国家を超えて、人間存在のあり方に深く関わっています。
 本来科学技術によってもたらされた恩恵は万人に平等であるべきですが、しかしあらゆる人々に平等かと考えると、必ずしもそうではありません。これ等の考え方をも巻き込んで科学技術を所有しその恩恵を受ける人と、受けない人の格差は、より複雑化、質・量共にさらに拡大しつつあるように思います。
  さらに世界が総資本主義国家へ傾斜して行く中で地球の環境問題、人口問題が深刻さを増しています。これらの問題は地球規模を超えるほどと言っても過言ではないでしょう。
  科学技術がこの問題を解決してくれるのでしょうか?
  最近では科学技術の行き詰まりさえ指摘されつつあります。しかし私は、この問題は科学技術そのものの問題ではなく、それ以上に科学技術を利用する人間側の問題にあるように思えて仕方がないのです。
この問題を人間側の問題として捉え直してみて、世界にこれらの問題を正面から解決出来る国や人は存在するのでしょうか?
この困難な問題を解決できる哲学はあるのでしょうか?
  私は悲観的にならざるを得ません。
  このまま時間が経過してゆけば、理性を欠く核戦争が勃発し、環境破壊、生態系破壊が進行、いずれ人類は自分が犯した罪によって滅亡する可能性が高いように思えるのです。 私にはそのような危機感から人類滅亡のシナリオを書いてみたかったのです。
  無論この話は、予言を書いたのではありません。人類のみならず地球上の生態系を、さらに地球自体を救う救世主が現れることを期待したい気持ちから書いたのです。
  人間が示す救いがたいエゴに起因する戦争や地球破壊から全地球を救う真の救世主(一人ではなくて良い)が現れ出ること強く願いながら---。


2022年1月
ジョージ北峰


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