ジョージ北峰の日記
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2004年08月08日(日) 1リーグ制は政治の問題!!

 現代、日本は政治的にも経済的にも、社会全般に根本的(ドラスチック)な変化が要求されている時代ではないでしょうか?つまり、物を作るだけの社会は、日本ではもう終焉(しゅうえん)を迎えようとしているのです。むしろ、芸術、哲学、文学、教育等の文化やサッカー、野球等のスポーツの分野に雇用機会を増やすことに成功しなければ、日本は本当の意味での先進国と、永遠に呼ばれろことはないでしょう。つまりこれらの分野から、多くの日本人が世界で活躍出来る(輸出できる)ようになって初めて、わが国は本当の意味での世界の先進国入りが出来るのでしょう。今までの日本は、科学の振興と物つくりにのみに偏重した国づくりに励んできたように思います。 日本の経済構造改革にはその辺りも視野に入れて考えて欲しいものです。
 これまで、日本では大掛かりな箱物(中身の伴わない)を先進国に倣って(ならって)建ててきましたが、いまだにあまり役立っていないことを考えてみますと、それより先にするべきことが一杯あったのじゃないか?等と考えてしまいます。 例えば、プロを目指す人たちの為の絵画教室、音楽教室や書道それに柔道、剣道、etc.など日本の伝統武芸の町道場等が何処にでもあり、且大事にされる社会(職業として成立する)、そんな社会作りに国がもっと積極的に関わってきても良かったのではないか?等ーー それは日本の伝統的文化”歌舞伎”を見た外国人がその芸術的完成度の高さに感嘆していた、のを知ると、余計その観を深くしましす。がしかし歌舞伎はまだ恵まれた伝統芸能と言ってよいでしょう。この国には、日本人全体に、まだまだ知られていない、今にも消えようとしている高いレベルの文化が、(外国人から見ると)一杯あるそうです。(A国の石仏が破壊されて悔やむのも大事ですが日本の文化が消えようとしていることも真剣に悔やむべきでしょう?)とね。
 そう、今こそ国が日本文化やスポーツの(経済的支援を含めた)振興策に本腰を入れるべき時ではないでしょうか?
 話はどんどん横道にそれてしまいましたが、本稿の目的は“プロ野球のあり方を考え直して見ては如何だろう”と言うのが本筋でした。
 12球団2リーグ制は、今のままでは、人気の面でも経済的にも、はっきり言って“もうどうしようもない段階にきている”と言っても過言ではないでしょう。
 ではどうすれば活気(スリル)が出てくるのでしょうか?ーーー 
 それは日本にもメジャー(Aリーグ)、マイナー(B,Cリーグ)を作ることではないでしょうか?基本的には1年ごとに選手を相互にしかも自由に、入れ替えるチャンスを設ける。そして何らかの形で、A,B交流試合を組む(オールスターでも良い)、例えばAリーグとBリーグの優勝チームが面子をかけて試合をするのも面白いでしょう。ただしAリーグの選手は高給が保障されている、しかしBリーグの選手には高給は保証されていない(ただし高給な選手がいても一向差し支えませんが)。ここで重要なポイントはAリーグからBリーグに降格された選手は給料が減額される、BリーグからAリーグへ抜擢された選手は一挙に高給が保障される。(Cリーグは現在の2軍と呼ばれる選手から編成されるてよい)そして近い将来、Aリーグはアメリカのワールドシリーズに参加できるよう努力するーー-ー そうすれば、選手の皆さんにとっては大変きついことになるかも知れませんが、見るほう(観客)にとってはかなり興味とスリルが増すのではないでしょうか。(ただし選手会からこの案は袋叩き合うかもしれませんが)そしてAリーグを何チームにするかは“日本の経済”が決めることになるでしょう。私は日本の現代の経済力からしてAリーグ4(6でもいいですよ)、Bリーグ6チーム程度が妥当ではないかと考えていますーー
 今、日本政府は経済構造改革を推進しょうとしています(そうでしょう?)。しかしその中でも私は野球は絶対に衰退させてはいけないスポーツだと考えています。
 野球はこの国の人々(庶民の、かもしれませんが)の心にあって(働く為の、少し大げさに言えば生きる為の)よりどころになっていると、言っても過言ではありません。
 景気の良し悪しと某チームの優勝との関連が取りざたされているほどではないですか。
 大病を患ったが、野球の中にのみ“生きる夢と力”見出して死んでいった少年達も沢山いたじゃないですか。
 この国の野球の存在を、そんなに甘く見ないでください! 人々の心の薬になってきたのですから。
 オーナの皆様、そして選手会の皆様、そして政治家の皆様 !
 このことだけは決して忘れないでください、ね!


ジョージ北峰 |MAIL