ジョージ北峰の日記
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2004年08月06日(金) |
初心を忘れていませんか? 選手会の皆様 |
最近野球界に激震が走った! そう”所謂一つの”1リーグ制の問題である。オーナー側の議論の要点は球団経営が困難になってきたと言うことであり、赤字経営を目をつむってまで球団を円抱えするメリットがなくなったと、言うことなのだ。だから球団経営のあり方を変えざるを得ない、と言うのが、残念ながら理由なのだそうだ。なるほど、尤もなことだ。納得せざるを得ない。 しかし1リーグ制にすれば問題は解決されるだろうか?一時的には“球団経営”は乗り切れるだろうが、長い目で見れば大方の予想のとおり日本のプロ野球は衰退していくだろう。 何故こんなことになったのか。答えは意外に簡単な所にあるように思う。つまり、プロ野球を代表する広告塔がいなくなったからなのだ、と思う。イチロー、松井、長島などの広告塔が日本の野球界から忽然と消えてしまったら、そうすれば後に何も残っていなかったと、言うことなんだ。 この人たちは絶えず野球界以外の分野でも、実は球界の広告塔として、人々から愛され、尊敬され活躍していたのである。そして12球団の存在をも支えていたのである。殊に“所謂”ミスターこと“長島”は野球界にあって唯一人“孤軍奮闘”していたように思う。日本における野球をプロスポーツの王者に仕立て上げたのは、勿論 川上、藤村、大下、などの先達は忘れてはいけないにしても、ミスター以外にないと思う。彼ほどファンに、いや野球ファン以外の人達からも、愛され、何よりも信頼された人はいないと思う。 ミスターは球界における次代の後継者としてイチロ-や松井に夢をかけていたように思うが、彼らは日本の球界から去っていった。ミスターは“巨人軍は永遠に不滅です”と宣言した手前、日本の球界に大変心痛めていたのではと、彼の心労は察するにあまりある。 さて、私がここで言いたいことは、野球界をこんな状況におとしいれた責任者は誰かと言うことである。Wオーナーでしょうか?いや球団オーナーの所為なのでしょうか?ーーー違うでしょう? プロ野球選手自身あるのではないですか? 現在でもミスターに負けず劣らずの実力選手はいるかもしれません。でも、何か個性と言うか、人を惹きつける何かに欠けているように思えるのです。野球は見せてあげる為にやっているのではなくて、見てもらう為にやっていると言う視点が欠けているように思えて仕方がありません。昔は、王、張本、野村、金田、江夏、村山等見ているだけで血が騒ぐ個性的な選手が多かった。試合にも熱気があふれていた、そして笑わせてもくれた。 金田が超スローボールを投げて長島が思いっきり空振りしたり、誰だったか王の一本足打法を崩すために股の下からボールを投げて皆が大笑いしたことがあった。結構ファンサービスがあったように思う。最近では落合、彼は個性派で何かと野球以外に話題の多い人だったけれど、剣豪のような風貌と想像を超えるような打撃術で誰も打てないような球をホームランしたりして、人々の度肝を抜くのが得意だった。彼が打てなければ“仕方がない”とあきらめることさえ出来た。相手のピッチャーがそれほどに良いのだと納得出来たのである。 しかし現代の選手にはそんなカリスマ性に欠けているのである。 野球をファンの為ではなく何か自分達の年俸(失礼!)の為にだけやっているような見えて仕方がないのです(そうでない人もいるかもしれませんが)。殊に複数年契約した途端に怪我だらけで球場に姿も見せないなんてファンを馬鹿にしているようにさえ思えます。 昔の選手と現代の選手の違い、それは野球に対する、又ファンに対するひたむきさの違いではないですか? 高校野球に人気のある理由、それはプレーに対する彼らの“ひたむき”さなんですよ。 選手会の皆様、どうか野球の原点、プロの原点を忘れないで下さい。まかり間違ってもストライキなんて考えたら罰が当たりますよ。球団オーナーは本当は心からの野球ファンなんですから。ことにWオーナーはそうなんですよ!オーナーさえもファンに出来ない自分達の不甲斐なさを反省して下さい。
追伸 オリンピックに参加の選手の皆様、ミスターの心を忘れないで、それこそ死に物狂いで頑張ってください。健闘をお祈りします。
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