ジョージ北峰の日記
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2004年06月13日(日) ちょっと待った!年金問題!

 さて最近の世論調査で、k首相の支持率が急落したとの報道があった。又その後の参院選に関連して、自民党支持率の低下が著しいと報道されている。日本国民の政治意識の高さと正しい判断力が強く示唆される出来事と言えるのではあるまいか。
 ある意味で、私にはほっと出来る報道(国民が政治に無関心でなかった!)であったと考えている。
 ところで、今回のk首相支持率急低下の理由は何なのだろう。
勿論、年金改革法案に関する“ずさんな国会討論”の結果によるものである、ことは明白だろう。
 政府としては、年金問題は少子化抜きにしては考えられないこと、それには国民の年金負担率の増加と給付の低下は避けて通れないと考えてのことだろう。実はそんなことは、皆は先刻承知しているのである。にもかかわらず、今回の年金改革法案には納得できないと、判断した--理由は何故だろう?
 k首相の支持率が高いのは、彼が経済構造改革を強力に推進する人物と国民が判断した(夢をかけた)からである。“経済構造改革"は大変困難な事業であることは国民は分かっている、しかしk首相が本気でやろうとするなら、少々我慢してでも支持すると覚悟決めてきたのである。
 しかし今回の年金改革法案が、進行中の(?)経済構造改革とどう関係しているのか全く説明されなっかった。過去の欠陥だらけの法案を、ただ先何十年にわたって継続するだけではないのか、との印象を与えただけで終わってしまった。そんな事が今回のk首相支持率の低下につなっがったと考えるべきだろう。
 国民は政治家に何を期待しているのかもう一度考えてほしい。
 単に法案を作るだけなら政治家は必要としないと考える。政治家が、自(みずから)の有能さや偉さを誇示することも国民は期待してはいない。
 いかなる困難な事態においても“夢”を語れる人物の出現を待っているのである。
 夢を与えた人物といえば、最近なくなられたがアメリカのレーガン大統領である。私は大統領の在任中アメリカに住んでいたことがあったが、彼は絶えずアメリカ国民に夢と期待を語っておられた。それは宇宙開発であり、超近代的兵器の開発であった。そして極めつけは、無謀ともいえる減税であった。何故?今!彼の政策なの?と考えた人もあったが、大統領は国民に夢を与え続けたかったのではあるまいか。さらに彼は公然と“学生時代は劣等生だった”と笑って言っておられた。その余裕が、逆に大統領としての“凄味"あるいは“自信”と人々には映り、そして大統領の人気を支えてきたのではと考える。
 国民がk首相に今望んでいるのは、今回の年金改革法案は現在進行中の経済構造改革と如何関係しているのか自らの言葉で語ってほしい、と言うことなのだ、と思う。
 今回の国会での年金改革法案審議と顛末は全くお粗末で、日本の未来に対する国民の夢を、期待を完全に裏切ってしまったのではいないか?もう一度頭を冷やして考え直してほしい。
 国民は政治家に手抜き(官僚任せ)で事を進めないでほしいと思っているのだ。
 


ジョージ北峰 |MAIL