与太郎文庫
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2005年09月12日(月) |
民主主義の幻想 〜 少数票の価値 〜 |
http://d.hatena.ne.jp/adlib/20050912 ── 《投票率の幻想 〜 棄権は危険か 〜》につづく http://d.hatena.ne.jp/adlib/20050831 3分の2の議席数を占めた与党は、野党より得票数が少なかった。 したがって「与党は大多数の民意を尊重すべきだ」と野党が云う。 つぎの「A案=B案+C案」ならば、何人が寝返れば逆転するか。 2人で議論して「A案:B案」に対立すれば、もうひとり連れてきて 味方にする(あとでマンジュウをやる、と約束すればよい)。 3人で議論して「A案2人:B案1人」となって、A案が採択される。 4人で議論して「A案2人:B案1人:C案1人」なら、A案が採択 される。ただし、A案の1人が寝返れば、たちまち逆転する。 また「B案1人+C案1人」が結託すれば、議論は振出しにもどる。 5人で議論して「A案2人:B案2人:C案1人」なら、A案とB案 の決戦投票となる。実際は、C案の1人が決定する。 C案にマンジュウを約束した方が勝つことになる。 6人で議論して「A案3人:B案2人:C案1人」なら、A案が採択 される。ただし、A案の1人が寝返れば、たちまち逆転する。 このような仕組みでは、つねに造反者が決定権をもつことになる。 7人で議論して「A案3人:B案2人:C案2人」でも、A案が採択 される。ただしA案には、同数の批判票があるから、肩身がせまい。 B案とC案がD案にまとまれば「A案3人:D案4人」で逆転する。 8人で議論して「A案4人:B案2人:C案2人」なら、下記に同じ。 4人で議論して「A案2人:B案1人:C案1人」各2倍にする。 5人で議論して「A案3人:B案1人:C案1人」各1人を加える。 9人で議論して「A案4人:B案3人:C案2人」でも、A案が採択 される。ただしA案よりも批判票が多いので、つねに不穏な状態となる。 (6人で議論した場合に、各1人が加わっただけなので、以下略) いまだに共産党が“ブルジョワ資本家”などと名指しているように、 そもそも、民主主義などは幻のシステムであって、たんなる多数主義に すぎなかったのではないか。 ◆ 一票の格差(走り書き) 投票率 10%の一票は、投票率 80%の一票よりも8倍の価値がある。 投票率 30%の一票は、投票率 60%の一票よりも2倍の価値がある。 投票率100%の一票は、投票率 10%の一票より10倍も価値が低い。 投票率 10%の一票は、投票率 80%の8票に匹敵する。 投票率 50%の一票は、投票率100%の2票に匹敵する。 「棄権者数の格差」が「一票の格差」のそのまた2倍以上である? http://www2u.biglobe.ne.jp/~over80/kakusa.htm 作成日: 2005/10/01
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