与太郎文庫
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http://d.hatena.ne.jp/adlib/20021206 ■2002/12/06 (金) さらば、百科事典 《世界大百科事典 1978 平凡社》33巻、索引・補遺、年鑑2冊、地図、 計38冊を廃棄処分。次男によれば、いまや古本相場で2500円とか。 定価185000円だったが、それなりに活用したので愛着がある。しかし、 最近数年間に開いたのは、数回。年一回のわりである。 先日の《読売年鑑 1984-2002 読売新聞社》計38冊とおなじ冊数で あるのも奇遇だが、分冊の《分野別人名録》は手もとに残す。 ようやく本棚を3段ばかり空にすることができた。(20021201-1204) ■2002/12/07 (土) さらば、図書館 デジタルライブラリーの快感と陥穽 サトウタツヤ 1. 日本心理学史研究者からみた近代デジタルライブラリー 筆者は日本心理学史という領域の研究をしている。明治期はもちろん のこと戦前の心理学は、それ自体が成熟した分野だったわけではなかっ たし、何よりも哲学の一分野であった。心理学者は心理学だけではなく、 哲学や教育、その他諸々のことに口を出し、物を書いていた。したがっ て明治期の本について、目次を通じて検索できることはこの上ない福音 である。たとえば、近代心理学の父とされる元良(もとら)勇次郎とい う人がいる。筆者はこの人物について5年以上の調査を行い、その著作・ 論文は殆ど調査し得たと内心自負している(リストは拙著『日本におけ る心理学の受容と展開』(北大路書房、2002年)ritsumei.ac.jp/~satot/psymuse/%82c%82%92%82%8F%82%8E/mokuji.html> に収録されている)。さっそく、この人物の著作について近代デジタル ライブラリーで検索してみた。 その結果、私の知らない本は無かった。 内心ほっとしたが、がっかりもした。自分の成果が見当はずれではな かったことに安堵している自分がいるのに、新発見がない不満も言いた かったりする。勝手なものである。 勝手と言えば、5年かけてシコシコやってきたことが5秒で分かってし まっていいのか? と憤慨したくもなる。資料のデジタル化が進んだ結 果、待てば待つほど良質の資料が手に入る。果報は寝て待て。しかし、 いつまで? 待ち続けるだけでは研究をまとめることができない。どこ かで踏ん切りをつけなければいけない。 (立命館大学文学部助教授) ── 《ACADEMIC RESOURCE GUIDE 20021206 》 ──────────────────────────────── 元良 勇次郎 心理学 18581205-19121213(55) 青山学院教授 阿波文庫・編《暦日総譜 Excel:1GB》および《生没総譜 Excel:10MB》 は、印刷物としては50000頁、CD−ROMなら数枚に収まるが、 WEB公開するにも容量が大きすぎるため、いまも非公開のまま編集中 である。15年前に着手したころは、フロッピー・ディスクの費用だけ でも数百万円かかるところ、いまや千円以内になってしまった。 とりあえず見本を、という声もあるが、いましばらく検討したい。 ──────────────────────────────── Q.ダウンロードの警告と禁止 いつも拝見させていただいています. 現在,ホームページにエクセルで作成した表を 閲覧できるように設定しているのですが、起動時に 「ファイルによって,コンピュータに問題を起こす可能性があります. ……」の旨のファイルのダウンロードメッセージが現れます. 「開く」「保存」「キャンセル」「詳細情報」のメニュー選択になるの ですが,この表示をさせない方法は無いでしょうか? 基本的には閲覧はしていただき,ダウンロードは禁止したいのですが. ちなみに右クリック禁止の設定はしております. A.あまり質問の答えになっていないかもしれませんが、 まず「警告」について。 これはダウンロードする側のセキュリティレベルを下げれば言ってこな くなるかもしれませんが、WEBサーバ側で制御することはできないと思 われます。 ただ、別の解決策として、 あらかじめエクセルファイルを「WEBページとして保存」すればダウン ロードをさせることなく情報を見せることはできると思います。 ※[ファイル]メニューの中に[WEBページとして保存]という項目があり ます。 次に「ダウンロード禁止」の件ですが、エクセルファイルを閲覧した後、 エクセル上で保存してしまえば、ダウンロードできたのと同じになって しまうと思いますので、結局のところ難しいのではないでしょうか。 あまり役に立っていなくてすいません。 (た〜) ── 《なるほど!ホームページ 第535号 20021206 master@na-ruhodo.com》
■2002/12/07 (土) 夏目家の過去帳 >>大正三年(1914)十一月九日(月)晩の会話。自分対妻。 「御前の行く静座は何時から始まるのか」 「先生の来るのは三時か三時半です」 「御前はそれだのに十二時過にきっと宅を出るね。歩いて行っても白山 御殿町まで一時間とは限らない(男の足なら)」 「寺町をまわったり何かして買物をするのです」 「毎週必ずそういう用事が出て来るのかい」 「何か蚊か出て来ます。それに今日は御寺参りをしたから早く出掛けた のです」 「誰の」 「今日はあなたのお母さんの日です」 「おれは知らないが、月は違うだろう」 「月は違いますが日はそうです。私は毎月あなたの御父さんと御母さん の日には御寺参りをします」 「父の死んだのは幾日だ」 「ひな子と同じ日だからよく覚えています。二十九日です」 「毎月寺参りなどをしなくてもいい。するなら死んだ月と日に一度行け ばそれで沢山だ」 ── 平岡 敏夫・編《漱石日記 19900416 岩波文庫》P208-209
(性別/姓名/続柄/生年月日/生没地名/没年月日/行年) ♀夏目 □□ 漱石の異母 18‥‥‥ 東京 19‥‥‥ ? /〜直克の先妻/二女の母 ♀夏目 □□ 漱石の異母長姉 18‥‥‥ 東京 19‥‥‥ ? /〜房の姉 ♀夏目 房(ふさ)漱石の異母次姉 1851‥‥ 東京 1915033. 64 /嘉永 3.‥‥〜 ──────────────────────────────── 鈴木 □□ 禎次の父 18‥‥‥ 東京 19141029 ? /〜 鈴木 禎次 漱石夫人の妹婿 18700802 静岡 東京 19410812 72 /明治 3.0706〜建築家 ──────────────────────────────── 夏目 直克(小兵衛)漱石の父 1817‥‥ 江戸 東京 18970629 80 /文化14.‥‥〜 ♀夏目 千枝(ちゑ) 漱石の母 1826‥‥ 江戸 東京 18810109 55 /文政 9.‥‥〜五男一女の母/直克の後妻 夏目 大一(大助) 漱石の長兄 18560324 江戸 東京 18870321 31 /安政 3.0218〜病死 夏目 直則(栄之助)漱石の次兄 1858‥‥ 江戸 東京 18870621 28 /安政 4.‥‥〜病死 夏目 直矩(和三郎)漱石の三兄 18600105 江戸 東京 19310809 72 /安政 6.1214〜(なおのり or なおただ) ♀夏目 登世(登せ) 漱石の嫂 1867‥‥ 江戸 東京 18910728 24 /慶応 3.‥‥〜和三郎の妻 ──────────────────────────────── ※ □“吾輩” 夏目家の飼猫 1904ca‥ 東京 19080914 4 / ※ ヘクトー 夏目家の飼犬 1910ca‥ 東京 1914102. 4 / ──────────────────────────────── 夏目 漱石 18670209 江戸 東京 19161209 49 /慶応 3.0105 ♀夏目 キヨ(鏡or鏡子)漱石の妻 18770721 広島 東京 19630418 85 /二男五女の母/旧姓=中根 重一の娘 ♀夏目 筆(筆子) 漱石の長女 18990531 熊本 東京 19890707 90 /松岡 譲の妻 ♀□□ 恒子 夏目 漱石の二女 190101‥ 東京 /江副 養蔵の妻〜《其面影》 ♀□□ 栄子 夏目 漱石の三女 190310‥ 東京 / ♀□□ 愛子 夏目 漱石の四女 190512‥ 東京 /津田 青楓《少女像》モデル 夏目 純一 漱石の長男 19070605 東京 19990221 91 /房之介の父/Violin 夏目 伸六 漱石の次男 19081217 東京 19750211 66 /一人の祖父 ♀夏目 雛子 漱石の五女 19100302 東京 19111129 1 /〜《彼岸過迄》 ──────────────────────────────── 夏目 房之介 漱石の孫 19500818 東京 /純一の長男/漫画批評/学習院教授 ♀夏目 □□ 漱石の孫 19‥‥‥ 東京 /純一の長女 夏目 倫之介 漱石の曾孫 19‥‥‥ 東京 /房之介の長男/ライター・エディター ♀Emi 純一の孫 19‥‥‥ 東京 /籍=?/ミュージシャン ──────────────────────────────── 松岡 譲(善譲)作家/筆子の夫 18910928 新潟 東京 19690722 77 /陽子&半藤 末利子の父 ♀松岡 □□ 漱石の孫 191,‥‥ 東京 /譲&筆子の長女 ♀松岡 陽子 McClain, 漱石の孫 1924‥‥ 東京 米国 20111102 87 /譲&筆子の二女/比較文学/オレゴン大教授 ♀松岡 □□ 漱石の孫 192,‥‥ ‥‥ /譲&筆子の三女 ♀半藤 末利子 夏目 漱石の孫 1935‥‥ 東京 /譲&筆子の四女/随筆 半藤 一利 松岡 末利子の夫 19300521 東京 /作家/文藝春秋新社専務 ──────────────────────────────── ♀坂田 沙代子 夏目 漱石の孫 19‥‥‥ ‥‥ /伸六の長女/夏目 一人の母/夏目財団評議員 夏目 一人 漱石の曾孫 19720706 東京 /元財団法人夏目漱石/籍=坂田 沙代子の次男 http://blogs.yahoo.co.jp/rosevertjaune/63177051.html ♀夏目 ひみか 漱石の玄孫 19‥‥‥ ‥‥ /沙代子の長女の娘/シンガーソングライター ──────────────────────────────── 夏目 □□ 漱石の大甥 19‥‥‥ ‥‥ /漱石の兄の孫 ♀□□ □□ 漱石の孫 19‥‥‥ ‥‥ /漱石の四女の長女 ♀夏目 □□ 漱石の曾孫 19‥‥‥ ‥‥ /伸六の二女の長女 ──────────────────────────────── 三田 平凡寺 珍品収集家 18760710 東京 196001‥ 83 /籍=林蔵/聴覚障害/夏目 純一の岳父 ♀□□ □□ 林蔵の長女 19‥‥‥ 東京 19‥‥‥ ? / ♀□□ □□ 林蔵の二女 19‥‥‥ 東京 19‥‥‥ ? /雨田 光平の妻 ♀□□ 嘉米子 林蔵の三女 19‥‥‥ 東京 19‥‥‥ ? /夏目 純一の妻/房之介の母/Harp 雨田 光平 ハープ・彫刻 1892‥‥ 福井 東京 1985‥‥ 93 /光弘の父 雨田 光弘 チェロ・水彩 1935‥‥ 東京 /光平の次男〜《猫の音楽界シリーズ》 http://amanekopapa.blog59.fc2.com/
──────────────────────────────── 2002年12月07日(土) ■2002/12/07 (土) 採点後回収 「逮捕された市長の名は」千葉・八千代の中学で出題 2002 年 12月 7日[毎日新聞2002-12-07-20:14] 千葉県八千代市の市立阿蘇中学校(小林政明校長、378人)で、3 年生の社会科の期末試験に「収賄容疑で逮捕された八千代市の市長の名 前をフルネームで答えよ」という問題を出題していたことが7日、分か った。出題されたのは、ごみ焼却炉の運転委託に絡む汚職事件で市長が 県警に逮捕された2日後で、同市教委は「事件の全ぼうも解明されてい ない時期の出題で不適切だった」と話した。 同市教委によると、先月29日に行われた3年生(120人)の試験 で、社会科を担当する女性教諭が前市長の大沢一治容疑者(55)=7 日辞職=の名前を書かせる問題を出題。今月2日に生徒に自己採点させ た。同教諭は「時事問題として、市民の一員として市で起こっているこ とを知っているかを問うため」と説明したという。 試験後、女子生徒の母親から「子どもは市長のことを知っておりショ ックを受けた。配慮してほしい」と電話があり、同校は試験問題を採点 後回収した。市教委は「今後こうした出題がないよう事前チェック態勢 をつくりたい」としている。 【吉岡宏二】 [八千代市長汚職] 贈賄側に逃亡を指示 八千代市長が電話で >>2002 年 11月 30日[毎日新聞2002-11-30-03:01] 千葉県八千代市長の大沢一治容疑者(55)が収賄容疑で逮捕された 事件で、大沢容疑者が逮捕された前日の26日夜に、入院中だった贈賄 側の「泰成エンジニアリング」前社長、高橋久治容疑者(67)に電話 で、逮捕を逃れるため姿を隠すよう指示していたことが29日、分かっ た。(略) この間、大沢容疑者は自らに捜査の手が迫っていることを察知し、事 情聴取を求められる前日の26日夜、東京都新宿区の大学病院に入院中 の高橋容疑者に電話をかけ、「おれは否認するから、姿を隠してはどう か」などと逃亡を持ち掛けた。高橋容疑者は深夜、パジャマ姿のまま抜 け出し、別の都内の大学病院に入院したという。 ──────────────────────────────── ── 大沢一治●おおさわ・かずはる 1947(昭22)10.2 <八千代> 無 2 元県議 習志野高 〒276-8501 八千代市大和田新田312-5(047-483-1151) ── 《読売年鑑・分野別人名録 20020301 読売新聞社》 (追記) 元良 勇次郎 心理学 18581205 兵庫 東京 19121213 55 /安政 5.1101- /青山学院教授/旧姓=杉田/1881 Motora 家の養子となる ── 佐藤 達哉⦅日本における心理学の受容と展開 20021001 北大路書房⦆ http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4762822736 ── 夏目 漱石/平岡 敏夫・編《漱石日記 19900416 岩波文庫》P208-209 http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003190025 (20210413)
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