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2004年08月19日(木)
ブレーキパッド交換

 と言う訳で、危険を承知の上でやってみました、ブサブサのブレーキパッド交換。本日も昼から仕事なので、午前中にパパーッと作業→午後から颯爽にLet's シェイクダウン! と行きたい気持ちをぐっと抑えて、焦らず、焦らず、じっくりと取り組みますよ。

 まぁ、急いては事をし損じますし、し損じた日にはあぁた、源平討魔伝で言う所の、閻魔大王の前で十個並んでるつづらのひとつを豪快に開けてみたら、案の定ゲームオーバー……ンゴ、古すぎる例えで恐縮ですが、早い話、何かあった日にゃ十中八九『死』しか用意されていない訳で、それを回避するためにも極力慎重に、作業も本日は片側のみを交換、翌日にもう片側を交換し、車体を押し歩いてきちんと停止できるようなら、実際に走って……と行きたいですな。

 さて、毎度の事ながら随分と前置きが長くなってしまいましたが、お待たせいたしました。ダイジェストは以下!



 まずはブレーキキャリパーを取り外す所からおっ始めましょう。固定されている場所はフロントフォークにある2ヵ所のボルトだけですから、とっても楽です。と言うか、このボルトだけでキャリパー固定してるのか……逆に怖くなってきた(^^;;
 ボルトを緩めたら、フロントフェンダーに固定されているブレーキホースを外します。コレを外さないとキャリパーが上手く外れませんし、ホースに必要以上の力がかかってしまいショボンな結果になりかねません。
 キャリパーが無事に外れました。引き続きパッドを固定しているパッドピンをスポーン! と抜いてしまえば、支えを失ったブレーキパッドが丸ごと取り外し可能となります。
 ブサブサ納車から1年と4ヶ月間頑張ってくれたパッドは、溝がほとんど無くなっていてまさしく交換推奨状態。左隣にあるのは先ほど外したパッドピン。パッドと同様、ブレーキのススで真っ黒です(汗)
 ブレーキのススで真っ黒なのはキャリパー内部も同じ。なので新しいパッドを取り付ける前に可能な限りススを落とします。今回はチェーンクリーナーに付属していたものの、いまいち使いが手が良くないので使わず終いのナイロンブラシ、こちらを使ってひたすらにススを除去。この時やはりブレーキホースに無理な力が掛からないように注意です。

 ススを落としたら、少しブレーキレバーを握ってピストン(内部の銀色の部分です)を押し出し、ピストンにグリスを塗布、さらに指で押し戻してまたブレーキレバーを握って押し出して……という感じでピストンをモミモミします。この時、ブレーキレバーを握りすぎるとピストンが出過ぎてしまいエライ事になるらしいので、やはり注意です。
 今回用意したパッドは、CARBONE LORRAINEのSBK-3。用品店で他のメーカの物とも見比べた結果、パッドの厚みが一番分厚かったのでコレをチョイスしました(笑)

 ご覧下さいこの厚み(写真右側)、他社製のパッドと比較しても1.5倍はあろうかと言う安心の厚み。油揚げも、分厚い方がお出汁がしみて美味しいです物ね♪ 分厚いの万歳。余談ですが、材料や作りが違うから厚みも違うのでは? と言う至極真っ当なツッコミはあえて受け付けません!(爆)
 作業はいよいよキャリパーへパッドを取り付ける段階へ。このパッドを直接は取り付けられないので、古いパッドに付いたままのバックプレートを新しいパッドへ移植、その上で写真のようにパッドグリスを塗布していきます。コレを怠ると、ブレーキング時に精神衛生上かなりよろしくない金属音が発生するので、まんべんなくヌリヌリします。もちろん、あらかじめパッドの角をヤスリで削っておくのも忘れずに……。
 バックプレートにグリスの塗布が終わったら、パッドピンも軽くペーパー掛けしてススやサビを落とした上でグリスを塗り、今までとは逆の順番で組み付けていきます。この分厚いパッドが俺の命を握っているのかと思うと、もう仕事なんかそっちのけでもう片方もちゃっちゃと交換作業をして1日中慣らしで走り回りたい気分ですが、そこはグッと堪えて組み付け、組み付け。
 で、組み上がった様子がこちら。このあと再びブレーキレバーをニギニギ。キャリパーピストンがきちんとパッドを圧し出し、ブレーキディスクに食いつくよう最後のひと手間をかける訳ですな。と言うか、コレやらないとブレーキ全く効きませんから、やらないと本当にヤバイです。俺も例に漏れずレバーを握って最初の数回、感触がスカスカでブレーキが利く気配は皆無でしたから。



 これで本日の作業は終了。作業時間は約90分。もっとも、デジカメで作業内容を撮影しながらだったから、明日の作業はもう少し短縮できるかも。明日もトラブル無く交換作業が終わったら、様子見で走ってみましょうかね。

 それではでは。