 |
 |
■■■
■■
■ (日記) 捨てる神あれば拾う神ありって事?
ここにきて大変ショックな事が・・・・・・。 かの大常連である「毒舌2」が10月いっぱいで東京の上野に転勤になってしまうとのこと……。
思えば……。ほぼからくり箱がオープンして一年目くらいから通い出してくれたお客さんなので、6年間のお付き合いだ。もう身内化していると言っても良いだろう。 最初は毒舌1と毒舌2のコンビで来ていたお客だ。(二人は会社の同僚)
ある日、若くて個性派のイケメン(?)の二人連れがフリーで入ってきて、いきなりボトルなんかを入れてくれたので、「世の中には物好きな変わったお客もいるもんだなぁ…」なんてアタシは思っていた。
こんなあだ名が付くくらいなので、二人ともかなりの毒舌なんだけど、なぜかこんな婆さんの店を酷く気に行ってくれ、それからずっと週1くらいの割合で通ってくれていたのだ。 しかし3年ほど前に毒舌1が栃木に転勤になり、その時も泣きの涙で別れた訳だが、毒舌2は松本に居残り、今ではからくり箱の大常連のベスト5入りをはたしていた訳だが・・・・・・、とうとうぐうたら神は、毒舌2までをも、からくり箱から引っぺがそうという魂胆みたいだ。
いつもドアを開けると、素直に入っては来ず、「じゃぁ、マスターお休み〜」などと言ってそのまま帰ったフリをする。 もう慣れっこのアタシは、しゃっしらん顔して追いかけもせず、カウンターでパソコンをいじりながらニヤニヤしていると、数秒経ってからそぉ〜っと入って来るのだ。
(最初から素直に入って来いよ!!めんどくせ〜!!ww)
「少ない客大事にしろよ!!」 は、必ず店に来た時の最初のあいさつ代わりに出る名台詞。
「いや、アイスもソーダもいらないからさ。代行だけ呼んでもらいに来ただけだから」 コレも名台詞。
「出たな!? 不良ドモ!!」 コレは、常連仲間に対する、御挨拶。
「婆さん」とか「マスター」とかとアタシを呼び、悪たれを突いては皆を笑わせていた毒舌2。
彼の語録や武勇伝は、多数あり。
居るでしょ? 居るでしょ? クラスに一人は必ずこう言うキャラが・・・・・・。 落ち着きがなくて、揚げ足取りで、駄々っ子で、先生の手をつねに焼かすような生徒が必ず一人は・・・・・・。(笑) 彼はいまだにそんなタイプの中年オトコだ。
でも、いつも口とは裏腹に、本当は根っこがとても優しくて、思いやりやサービス精神にもあふれて、中々男儀がある奴なんだよね・・・・・・。
なんだかんだ言いながらも、からくり箱は彼にとって唯一気を使わずに伸び伸び出来る、ホームバーとして大好きな場所で居てくれたんだろうなぁ…と、思うよ・・・・・・。(涙)
ダウアーも、コマキも、じょーじんちゃんも、チョンマゲも、その話をしたら皆一堂にショックを受けてションボリしている。 あっちゃんに話したら、きっと泣くかも知れないなぁ……。
「マスター、今度は東京から観光客としてからくりに遊びに来るよ」
そう呟いた彼だが、ちょっぴり寂しそうだったなぁ……。
この商売をやり初めてほぼ通算34年……。
色々な人がアタシの店を訪れ、そこのベンチが座り居心地がよく気に入ってくれると、少しの間そこで腰を据えてくれ、その内に家族のようにもの凄く仲良くなる訳だが、かならず他県から来た人たちはやがて転勤だの結婚だの引越しなどで再び別れが来てしまう……。 今までも何度泣いてきたことだろう……。
何度も何度も経験してきた事だけど、一向に慣れないなぁ……未だに・・・・・・。 その都度、寂しくて寂しくて堪らないよ・・・・・・。
コレが一番辛い水商売の定めだよなぁ……。
でも、捨てる神あれば拾う神ありと言う事なのだろう……。 アタシの店は常にそこにアリ、いつでもその小さな箱の中を様々な人が行ったり来たり……。
きっとそれで良いんだよね・・・・・・・・。仕方ないんだよね・・・・・・。 もういい加減いい年なんだからさ、そんな寂しさにも慣れるべきなのにね……。
どこに行っても、どんな暮らしをしていても、たまにはからくり箱でのシーンを思い出しながら、懐かしんでくれ、「ウフフ」・・・なんて思い出し笑いして元気で飲んでてくれてたら、アタシャ本望だよ……。
まぁ、毒舌2よ、後残りの一ヶ月、せいぜい通ってくれや!!! 目いっぱい大事にしてやるからよ!!
※昨日の事についての日記は明日書きます。
2011年10月02日(日)
|
|
 |