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■ (日記) 日野美子さんは想像以上に素敵なシャンソン歌手だった。
アタシが10代のころからシャンソンに惹かれてならなかったのは、一体何故なんだろうと言う答が、昨日出たような気がする。
シャンソンって、コミカルな内容を歌った歌にしても、悲しい恋や愛を歌った歌にしても、戦争の歌にしても、娼婦の事を歌った歌にしても、人生そのものを歌った歌にしても、全ての曲に、作り手自身の様々な想いと奥深いヒューマンドラマが奇麗事や絵空事ではなく正直に織り込まれているせいなのかも知れないなぁ・・・・・・って思った。
それは人間の滑稽さだったり、情けなさだったり、愚かさだったり、健気さだったり、怖さだったり、空しさだったり、哀しさだったりなのだが、一曲の歌ごとが、まるで短編小説の芝居となって聴き手の耳と心に染み渡り、誰もが持っている自分の人生ドラマと照らし合わせる事が出来る・・・。 そんなところがシャンソンの一番の魅力かもしれない。
銀巴里に通っていた10代の頃のアタシは・・・、まだ自分の未来に夢や驕りだけを持ちながら、何の不安も恐れもなかった・・・・・・。 その頃に聴いたシャンソンと、50代も半ばに差し掛かり、色々な哀しみや苦しみや葛藤を重ね着してきた昨日のアタシとでは、同じ一曲の内容がまるで違った歌として耳と心に響いてきて、昨日は大いに笑わせてもらったと思えば、又大いに泣かせてもらって忙しく、少し恥ずかしかった。
声が漏れんばかりにしゃくりあげているアタシを夫がチラ見し、「泣き過ぎ・・・」と苦笑していた。
日野美子さんは想像以上に素晴らしいシャンソン歌手でした。 彼女の歌は断然生がいい。 You _cubeではわからない魅力がたくさん解る。
そしてピアニストの女性は豊科在住の女性らしく、クラシック、タンゴ、ポップス、シャンソンと幅広い演奏と独創的なアレンジをされる方として有名で、日野さんとは長年コンビを組んでらっしゃるお方だそうで、シャンソンの伴奏は難しいだろうに、息もぴったりでした。
日野さんは、ものすごくユーモラスな方で、何しろ喋りがとても楽しい。 お客さんへのサービス精神が申し分なく、最初は緊張気味でカチカチだったお客様を徐々にリラックスさせ、挙句の果てには乗せてしまい、仕舞いには知らないうちに彼女の世界に完全に釘付けにさせられてしまう魔法は、単に歌が上手だとか喋りが上手だとかのテクニックだけでは無理な気がした。 本当に彼女は歌が大好きで、歌の内容が大好きで、人間も大好きで・・・、日頃から人を喜ばせたり愉しませるために一生懸命な人なのだろうなぁ・・・と感慨深かった。 それが聴き手の皆にひしと伝わり、シャンソンに慣れてない人でも虜にしてしまう。そんなフレンドリーで気さくで魅力たっぷりの歌い手さんだった。
途中アタシのブログの事や店の事にも話を振ってくださり、コンサート後はCDへのサイン会などで忙しそうだったので遠慮してアタシたちは早めに引き上げたのだが、やはりシャンソンを歌っている従姉妹の事や従姉妹の伴奏をしていたピアニストの事も知っていて、サイン会の合間に多少なりとも言葉も交わせ、「又ネットでね〜」とウインクをしてくださった。
安曇野コンサートホールはこじんまりとした可愛いホールだが、その分、観客と歌い手が一体になれて、あのような親近感を持って聴けたのかもしれない・・・・・・。 夫もシャンソンは何度か聴き慣れているので、「彼女はとっても良いね。俺も益々シャンソンが解ってきたよ」と大満足だったみたいだ。 もう少し歌の内容で舞台の照明の明るさの調節をしてあげていたら、シャンソンの雰囲気がもっともっと出せただろうになぁ・・と、ちょっと残念な部分も感じたが、何しろアタシは昨日一日で日野さんの大ファンになってしまった。 お金をためて彼女が出演する東京辺りのシャンソニエにも聴きにいけたらいいなぁ・・・・・・。 そしていつか店に遊びに来てくれたら夢みたいで嬉しいなぁ・・・。
コンサート後は、夫と二人で以前から行きたかった有名ラーメン店で旨いラーメンを啜りながら(如何にも貧乏夫婦のアタシたちみたいでこのギャップが堪らなく良いでしょう?)シャンソンの余韻を語り合った。 そして家に帰ってから、ささやかに晩酌した。
昨日は本当に楽しくて嬉しい日曜日だったなぁ・・・・・・。
2010年09月20日(月)
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