マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 【愛猫日記 最終回】 さよなら、チブチ。幸せになるんだよ〜。



昨日の昼過ぎ、とうとうチブチはらっくんの家に養女にもらわれて行きました。

初めてチブチをこの目で見た時の、あまりの可愛らしさに受けた衝撃。
その日から別れに至る昨日までのこの密度の濃い23日間を、アタシは(忘れかけていた愛しさを教えてくれた、かけがえの無い日々)と名付け、ずっと胸に焼き付けておこうと思う。

土曜は日記を書く間も惜しみチブチとずっと遊んでいた。
「何でアタシのところになんか来ちゃったんだよぅ・・・。ええ?チブチィ・・・ オマエは何をしに・・・、何の目的で・・・、一体どこからやって来ちゃったの?」
そんな事を口ずさみながら、昨日は昨日で朝っぱらからメソメソしていた。

そしたら亭主が「チブチは元気の無かったマキュキュに、元気と、書く気と、生きてる事への愛しさを教えるタメに、わざわざ舞い降りてきた使者だよなぁ・・・」とチブチのお腹を撫でながら言うのだ。
「ハ、ハ、ハイッ!? ま、ま、まさか、アンタの口からそんな高尚な言葉が出てくるなんて思わなかったよ・・・。そんなセリフ、一体いつ、どこで覚えたんだぁ!? 気味悪すぎて鳥肌が立ったわ・・・」としゃくりあげながら悪たれを吐いたら、亭主も「うるさいわ!!失礼だねぇ!!・・・でも、自分で言いながら今やっぱ鳥肌が立ったわ」と、ゲタゲタ笑いながらチブチとじゃれていた。

それにしてもチブチの存在は、あまりにも可愛過ぎた・・・・・・。
愛しさと切なさと様々な想い出を置き去りにして、さっさと姿を消してしまった・・・・・・。

やはりあの子は夫の言うとおり、アタシ達一家を皮切りに、人々に癒しや安らぎや愛おしさを思い出させてくれる為に舞い降りてきた、天使なのかも知れないなぁ・・・。

そもそも、親猫も兄弟猫も無く、あんなに小さかったにも拘らず一匹だけで行動していた事からして不思議だった。
そしてアタシ達一家の窓辺にやって来て、金蔵と仲良しになった。
そしてアタシとも、夫とも、直ぐにとても仲良しになった。
出会いからして本当に不思議でドラマチックで、まるでアニメ映画そのもののような、稀には体験できぬ、貴重な愛しい体験をさせてもらえた。


このチブチとの出会い日記をもう一度見直して、さっそく出版社に応募してみようかと思う。
たまに動物物の物語を募集している所もあるからね・・・・・・。
正に心温まるノンフィクションドラマ以外の何物でもないもの・・・・・・

金蔵は今までのチブチのお守で寝不足だったのか、昨日から寝っぱなしである。
時々チブチが寝ていた場所や、良く遊んでいた場所などを探すようなしぐさをし「わぁお〜ん」と寂しげに鳴いている。
なので、アタシが猫じゃらしのオモチャで遊んであげると、しばらくは食いついてくるのだが、アタシなんかじゃつまらないらしく、直ぐに不貞寝してしまう。
それでも食欲は旺盛なので、金蔵の事だから直ぐにいつもの、ヤンチャないたずらっ子に戻る事だろう。

ミュウー婆さんは相変わらず何事も無かったような顔をし、独り気ままな隠居暮らしをしている。
金蔵が寄って行っても、フゥ〜ッ!!とニベもない・・・・・・。
少しは金蔵の傷心をわかって相手をしてあげればいいものを・・・・・・。
ミュウー婆さんのケチンボ!!

亭主は昨夜、やっと熟睡できたらしく、「やっとタップリ眠れたわ・・・・・・。でも、何かやっぱ、寂しいわなぁ・・・」と呟き、「シャワー浴びて朝シャンでもしてくるわ」とジョークを言い(夫はスキンヘッドなのだ)サッパリして会社に行った。

そしてアタシはチブチの想い出を温めながら、少しの寂しさと、大きな希望を掲げ、出筆活動を再開しようと意気込んでいる。

チブチという仮名は、「何か可愛い名前を考えてあげてね」と言うアタシに、らっくんの温かな心遣いで、chichiと改名され、ひとまずらっくんの奥さんの実家に預けられたそうである。
最初はやはり見慣れぬ風景と人々に固まっていたそうだが、自分の寝場所を見付け、リラックスしたようで、きっと直ぐに新しい環境にも順応してくれる事だと思う。
直ぐにこれ以上ないというほどの最高に愛くるしい仕草で、みんなに甘えていきますよ〜。

しかも、奥さんのご両親はお二人とも大変な愛猫家だそうで、22年間も一匹の猫を慈しみながら飼っていた、猫飼いの大ベテランである。その猫ちゃんを大事にしていたあまり、猫を飼うのをためらっていたそうなのだが、chichiを一目見た途端、飼う気満々になってくれたそうなので、それはそれはアタシ達以上に、目一杯の愛情を注いでくれる事だろう。
なのでアタシは本当に一番望ましい所に養女にやれたと、今は物凄い満足感に浸っている。

どうかchichiの事をよろしく御願いします。
たくさんたくさん愛情をあげてやってください。
その分の愛情と無邪気さを、きっとあの子は返してくれますから・・・・・・。

チブチ、短い間だったけど、こんなに、楽しく愛しく、笑いに満ちた、掛け替えのなし良い日々をプレゼントしてくれてホントにありがとうね。
チブチ、皆さんにイッパイ可愛がってもらって、幸せになるんだよ〜。

と言う訳で、【愛猫日記】チブチの里親探し物語に、今までお付き合い頂いた皆様、一緒になって心配したり喜んでくれたりしてくれて、本当にありがとうございました。
お陰さまでハッピーエンドを迎えることが出来、何よりです。
何度も何度もポスター作りや、日記の編集に手を貸してくれたコマキにも、心から感謝しています。

何はともあれ、最高の結果になって、めでたしめでたしだ・・・・・・。



2010年08月02日(月)

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