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■ (日記) 8月13日の事
8月13日はお盆の入りだ。それに加え、亡き母の誕生日でもある。 物忘れが激しく、いい加減に生きていたアタシが覚え易いように、そんな日に生まれて来たのかもしれない。 しかしアタシ等自身の暮らしぶりがすさんでいた為、「お盆ぐらいはせめて仏壇に掌を合わせてよね」と言われているような気がするものの、毎年その頃になると貧乏にも拍車がかかり、まともなお盆の儀式も出来ず、何かこう、いつも後ろめたい気にさせられていたものだ。
アタシの家にはお墓が無い。 東京新宿のゴールデン街近くに在る母方の先祖代々の墓は、もう目一杯らしく母が入る余地が無いと言われ、しかも母はアタシが小学校三年生の時に離婚しているので父方の墓に入る訳もなく、未だに墓が建ててあげられない状態なので行き場が無くて可哀想だなぁ・・・とも思う。 最も母は、生前も「私は葬式もお墓も仏壇も何も要らない。縁の有った地に、骨の粉を少しずつまいて、心の中で思い出した時に掌を合わせてくれればそれでいいからね」と言っていた。 母の死後、せめて仏壇くらいは・・・と思い、アタシは少し奮発し、手作りのお仏壇を注文したのだ。
今年は家も綺麗にしたし、久々にご先祖様をお迎えしなきゃ・・・、と言う気持ちになり、せめて気分だけでもお盆らしい事をしてあげようと、お盆花を買い、形ばかりのお供え物をし、カンバを炊いてお迎えした。 そしていつもなら「お客さんを沢山よこしてください・・・。」とか、「宝くじに当たりますように・・・」とか「貧乏脱出にご協力ください」とかの注文ばかりしていたのだが今年は一切の注文をせず「いつも危うい所を助けてくださって本当にありがとうございます」と、感謝の気持ちだけを伝えた。
きっと天国でウチのご先祖様たちは・・・。 「この子、一体どうしちゃったんだべ・・・、 家は綺麗にしだすわ、無いものネダリの注文はしなくなったわ、毎日水やご飯は備えてくれるようになったは・・・・・・、何か不気味じゃないか?」などと囁き合っている事だろう・・・。
サテサテ・・・一向にニュースらしい話題に転向しないと痺れを切らし始めている常連さんたち、お待たせしました。
そんなお盆の入りの日に、タカチンがやってきた。 し、し、し、しかもだよ、じょ、じょ、じょ、じょ、女性連れでだよ・・・・・・。 タカチンが女性連れで来たのは初めてだから、もの凄いニュースな訳で・・・・・・。
目鼻立ちの整った清楚な美人で、とても素敵な女性である。 彼女は松本在住のピアノの先生だそうだ。 タカチンが心密かに憧れている女性なのだ。
タカチンが松本に居た頃何度か一緒に飲んだ事が有るそうで、又デートを挑んだらしい。 以前から「一回ぐらい連れて来てよ」と言っていたのだが、どうやらアタシの店にだけには連れて来たくなかったらしい(笑) 13日も、他の小洒落たbarがやってなかったり、一杯だったりしたため、仕方なくイヤイヤ連れて来たのだろう・・・(笑) アタシには何言われるか解らないしね・・・・・・。(プププッ) こんな俗世間に彼女を触れさせたくないと言うタカチンの気持ちも良く解るよ、うん。
生憎と言うか駄目押しの如くと言うか、13日はサスガにお盆の入り。 店は静かでタカチンたちだけで誰も来なかった。 折角の待ちに待ったデートだろうから、なるたけ二人の邪魔をしないように・・・とは思うのだが、あの狭い店、カウンターの中で何もしないで突っ立ってるのも変だし、パソコンをやっているのも変だし、本を読んでる訳にも行かぬし、トイレに隠れてる訳にも行かないし・・・、そんな場合アタシは話に混ざるべきかどうするべきか一応気を使って悩む訳で・・・・・・。
最初は所在無げにカウンター内に立っていたのだが、しかし初めて来た彼女をリラックスさせるべく、にこやかに自己紹介をし、いつものようにジョーク交じりに所々で会話に口を挟み、場つなぎ的役目をしている内に、結局は彼女とアタシの会話の方が多くなり、お邪魔虫になってしまったみたいだ・・・・・・。 ゴメンよ、タカチン・・・・・・。 だってタカチン、あまりに緊張気味で、ついつい助け舟を出さずには居られなかったんだもん・・・・・・。(笑)
彼女はアタシの料理を誉めてくれ、アタシの話に笑ってくれ、居心地が良かったのか悪かったのかは計り知れないが、(こんな店もたまには良いかもな・・・)と思ってくれたとしたら嬉しいし、タカチンと今後もデートをするとしたら、アタシの店もそのリストの一部に上場させて欲しいもん。
タカチン、今後の行き先が傾きかけたらアタシのせいかもね・・・。 でも、まぁ、許しておくんなましね・・・。 アタシャ常にタカチンの幸せを心より応援(邪魔?)しているのだと言う事だけは解っておくれよね。
2009年08月15日(土)
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