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■ (日記) ほんわかの連鎖。
人に優しくしてもらったり、嬉しい事を言われたりすると、人間はとても良い気持ちになって、その気持ちを他人にも分け伝えたくなるもので・・・・・・。 でも、最初に出会ったコンビニの店員などが不機嫌で、嫌な思いをさせられたりすると、それを又人に移し、どんどん不機嫌な連鎖も広がってしまう。
昨日は月曜日で、暇と見込んで諦めていたのだが(O)さんが来てくれ、爺ちゃん先生が来てくれ、思いの他愉しく、収入も多き日になった。
そこで(T)ママからお客さんを紹介してもらい(爺ちゃん先生と事務長は元々彼女の店のお客)その人たちが大常連になってくれたお礼として、近くの深夜営業の花屋さんに立ち寄り、白と赤のバラ二本。カスミ草一本の花束を作ってもらい、(T)ママの店に立ち寄った。 (いつもボトルがあるので1000円ほどで飲ましてくれるのだ)
他にお客も居ず、二人だけでゆっくりと互いの経済事情の大変さなどを赤裸々に語り合い、カミングアウトし合い、互いに吐き出した事で一層彼女との距離も縮まり、とても良い友達に発展しつつある。
彼女と知り合ったのはさかのぼる事30年前。 アタシが松本に来て直後の事。(アタシャ花も恥らう22歳だった) 彼女とはとあるクラブでのホステス仲間だった。 彼女はアタシよりも3つ年上で、アタシが思うに、松本一の美人ではないかと目を見張るほどの良い女。 ドレスのセンスといい、そのスッキリした、しかしハーフ的でエキゾチックな顔立ちといい、アタシャ憧れに近いものを抱いていた。 しかし歯に衣を着せぬ物言いが小気味良く、男勝りで、一時期とても仲良しになったのだが、ある事がきっかけで、クラブの更衣室で大喧嘩をしたのだった。
まぁ・・・、女の喧嘩のすさまじさは容易に想像がつくと思うが、ご想像の通り、髪の毛は引っ張り合うわ、蹴飛ばし合うわ、引っ掻き合うわ、若気の至りと言うか何と言うか、壮絶な戦いだった訳でして・・・。(脂汗)
その後、互いに店を出した事もあり、それから数十年と言うものは稀にどこかで見かける程度で、会えばその時の喧嘩がトラウマになり、気まずい思いで、二言三言言葉を交わす程度だったのだが、つい去年、某場所で彼女に偶然出会い、彼女の方から語りかけてきて、それから店に顔を出したり出されたりするようになったのだ。
彼女はとても順風満帆に時を経て来たのかと思っていた。 しかし話を聴いてみると決してそうではなく、孤独感や健康上の心配事や経営に対する絶望感や経済事情はアタシとタメを張るほどの困窮の状態であり、互いに青息吐息なのだ。 そんな二人が身を寄せ合いながら酒を酌み交わすのも良いではないか・・・。 晴れてカミングアウトし合えた事で、最近、昔の武勇伝を笑い合えるようになった。
昨日はそんな(T)ママの顔が急に見たくなり、バラの小さな小さな花束を持って、アタシの幸せのおすそ分けに行って来たのだ。
「貧乏なくせに、マキちゃんたら・・・・・・」 と、嬉しそうな(T)
『良いジャン良いジャン、ホンの気持ちなんだから・・・。今日は(T)ちゃんよりはアタシの方が少し潤ったんだから、ほんわかのおすそ分けだわよ』 と、アタシ。
婆さん二人がだだっ広い店のカウンターで、片寄せ合いながら、深夜2時まで飲んでいた。
昨日は誰かに助けてもらったアタシが、今日誰かを助けてあげられるなら、ほんの少しでも助けてあげれば良いだけの事だ。 そして彼女がアタシを助けられる時は、また助けてもらう。 今の自分よりもチト弱り目に祟り目の人に、ほんの少しだけほんわかさを分け与える。 すると、された方もしたほうも気持ちが良くなる。 それを皆がし合えば、世の中丸くなるのになぁ・・・・・・。 そんなほんわかの連鎖が、凍りついた世の中には必要な気がした。
2009年02月10日(火)
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