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■ (日記) 憧れの緒形拳さまへ
貴方様の急逝、昨日早朝のNHKニュースで知りました。 常に画面上で貴方様のお姿を拝見していたアタシは「えっ!? ま、ま、まさか・・・・・・嘘でしょ・・・・・・」と、強いショックで一杯でした。
子供の頃、貴方様を初めて映像で御見かけした時「大魔神のような顔をした役者さんだなぁ・・・」と言う印象を持ちました。 でも貴方様がひとたび笑うと、なんてキュートでお茶目で優しそうなお顔なんだろう・・・と、そのギャップから貴方様が心に根付くようになりました。
子供の頃から映画やドラマや芝居が大好きだったアタシは、母に連れられて見に行った映画「砂の器」で大変感動し、しかし主役にではなく貴方様の役柄が最も強く印象に残った事を覚えています。
先日も飲み仲間達と映画の話で盛り上がりましたが、アタシの中での邦画のベストスリーには「砂の器」と「鬼畜」が入っており、それだけでもお解かりのように貴方様には大変強い憧れを抱いておりました。 その時も貴方様の名演技振りが話題に登り、会話を盛り上げてくれていた矢先に、まさかこんな事になろうなんて思っても居ませんでした・・・・・・。 今考えるとあの時にあれほど貴方様の話題が出たと言う事は、ファン思いでサービス精神が旺盛だったと聞く貴方様が感じさせてくれた、一種のファンサービスのなせる業だったのかもしれませんね・・・・・・。
日本から徐々に名優と言われて来た人たちが居なくなってしまう事が寂しくてなりません。 画像は永久に残っても、もう生身の貴方様が居ないと言う事実が悲しいです。
そして貴方様のこの世からの去り方に、俳優として、人間としての崇高な美学を感じました。 きっと黙っている事はお辛かったでしょう・・・・・・。 時に気心の知れた誰かに、フと漏らしたかった事もおありでしょう・・・・・・。 それを最期まで貫いた貴方様はご立派であり、それ故に、多くの人々が持つ悲しみと感動を不動のものとしてしまった気がします。 天晴れです。
どうか天国で好きなタバコを心行くまで吸って、楽しくお気楽にお過ごしください。 でたらめになりつつ日本を上から見下ろし「やれやれ、おれたちは日本の無残な終末を見届けることもなくこちらに来れたのだから、まぁ、よしとするか」と、先に天国に旅立ったお仲間達とお戯れください。
ご冥福、心よりお祈り申し上げます。
2008年10月08日(水)
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