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■ (日記) 恐るべしソフィア ローレンの美しさ
アタシが15歳の頃、母と二人でソフィア ローレンの《ひまわり》という映画を見に行き、互いにボロ泣きした覚えがある。 コレほどまでに悲しく良質な映画はいまだ見たことが無い。
ストーリーはこんなお話し・・・・・・。
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ジョバンナ(ソフィア ローレン)は、今日もロシア戦線で行方不明になった夫アントニオ(マルチェロ マストロヤンニ)の消息を聞きに行ったが、何もつかめなかった。 まだ帰らぬ夫を年老いた義母と共に待つジョバンナ・・・。
ジョバンナと休暇中のアントニオはナポリで知り合った。 やがて愛し合うようになり結婚する。 12日間の休暇はあっという間に過ぎて、離れがたい二人は一計を案じる。 アントニオは軍隊を逃れるため狂人の振りをして精神病院送りとなるが、運悪くバレてしまう。 ロシア戦線にまわされることになった愛するアントニオを駅で見送るジョバンナ・・・。 月日がたち、やがて戦争は終わるが、アントニオは帰ってこなかった。 帰還兵の中でアントニオを知っているという兵士と出会い、戦争の悲惨さ、残酷さを聞かされる。
夫が生きていると信じ、待ちきれなくなったジョバンナはひとりロシアに向かうのだった。 ロシアの広大な土地に咲き乱れる美しいひまわり・・・。 だがその下には無数のイタリア人兵士、ロシア人捕虜などの死体が埋まっているのだった・・・。
やっと訪ね当てた家にいくと、そこには、夫の帰りを待つ、若い女性と子供がいた。 その女性の話から、行き倒れ瀕死のアントニオを助け、名前も記憶も失くしたアントニオと暮らしているとのことだった。 やがて、アントニオが帰ってくるが、いたたまれなくなったジョバンナは、列車の飛び乗るのだった。 イタリアに帰ってきたジョバンナはヤケになるが、今でも心の底ではアントニオを愛しているのだった。 そして記憶を取り戻したアントニオは、ジョバンナに会いにナポリに戻ってくる。 だが、二人の間には、時間も状況も変わってもとに戻ることは出来なかった。 ジョバンナにはアントニオと名付けた子供もできていた。 今でも愛するアントニオを駅で見送るジョバンナ・・・。 ジョバンナを残してアントニオを乗せた列車は静かにホームを離れていくのだった・・・。
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コレを見たのが15歳ソコソコなので、アタシも随分マセた子供だったのだが、アタシの母は、アタシの父と同じような別れをしているので、きっと映画に対する思いは一入だったのかも知れない・・・・・・。
このストーリーの中で、どれほど探したか解らぬアントニオにようやく会えるというのに、急に会うのが怖くなり、思わず電車に飛び乗ってしまうジョバンナの悲痛なまでの女心と泣き顔・・・。それに被る壮大なひまわり畑の美しい風景と、その時に流れていたひまわりのテーマミュージックのあまりの悲しさが鮮烈で、今でもそのシーンはアタシの心に深く焼きつき、アタシの中ではボロ泣きした映画のベスト1だ。
そんなソフィア ローレンをつい先日TVで見た。 宝石店のイベントにゲストとして招かれていたのだ。 もう70をとうに過ぎていると思うのだが、本当に未だ美しく妖艶な顔立はあまり当事と変わっていない。 ひまわりが放映されたのが1970年なのでかなり昔なのだが、当時のソフィア ローレンは、かなりの老け顔だったのかもしれない。 しかしあの映画は名作中の名作だった。 この年になってもう一度じっくり観て見たいものである。
2008年03月18日(火)
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