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■ 【映画評】 マイビューティフル・ジョー
上のタイトルの映画、見た人居る? お正月の深夜映画でやってたんだけど、慌てて見出したのがもう終わりの頃だった。 結構面白そうだったので心残りがあり、一昨日医者に行くついでにレンタルビデオ屋でわざわざ借りてきて、ちゃんと見直してみた。 主演は「氷の微笑」のシャロン・ストーンと、男優はビリー・コリノ。 ともかく中々小粋で面白い映画だった。
大まかに説明すると・・・。
借金苦でギャンブル好きな二人の子持ちのシングルマザーであるハッシュ(シャロン・ストーン)は、場末のクラブで働きながら、常に一攫千金を狙っている女ペテン師。 子供の事も顧みず、酒やギャンブルや男におぼれ、根っからのワルではないのだが自由奔放な性格だ。 地元のマフィアのボスに巨額の借金をし、ヤバイ立場に居る。 長女はまともだが、下の息子は笑顔すら見せず失語症に掛かっている。
一方、ジョー(ビリー・コノリ)は、花屋を営み、堅物でクソ真面目だけが取り得のようなサエナイ男で、女房に若い男と浮気され、挙句の果て「アナタは退屈でつまらないから即離婚してよ」と迫られる。 彼は脳に腫瘍を持っている事が解り、まだ悪性か良性かは手術で判断すると言われている。 手術日までの2ヶ月間を利用し、自分を見直すため冒険の旅に出る。
ある日競馬場の馬券売り場で、偶然にシャロンの前に並んだ男は、馬券売りの言うがまま大穴の馬券を大量に買う。 その背後に着いたシャロンは「彼みたいな男は競馬場の良いカモね」とウインクし、自分は本命の馬券を買う。 しかしシャロンは見事に外れ、彼の買った馬券が当たる。
大金をせしめた彼にそっと近付き、あわよくば・・・と考えていたシャロンは、アッサリと小切手をシスターに寄付してしまった彼に呆れ、お尻をプリプリさせながら立ち去ってしまう。 その時彼女が落とした名刺のクラブに彼が訪れた事をきっかけに、彼が彼女の家に居つく形となり、子供達の心も徐々に解きほぐされて行き、やがてはハッピーエンドを迎える・・・・・と言う、ラブコメディーだ。
氷の微笑で見せた妖艶でクールな顔とは全然違い、ダメ女なんだけど、どこか憎めないと言ったシャロンの演技力が中々光っていて、面白かった。
向こうの映画は、ダメ人間の描き方が非常に上手いなぁ・・・と感心させられる。 深刻過ぎず、暗くもならず、小粋でチャーミングなキャラとして魅力的な人物に仕上げてしまう感性が、素晴らしい・・・・・・。 今回の映画や、ベッドミトラー主演の「ステラ」なんかもそうだけど、ダメ人間の人間味やどうしようもなさがとても小粋にペーソス豊かに描かれている。 相手役のビリー・コリノも今まで知らなかったけど良い役者だなぁ・・・・・・。いっぺんでフアンになった。 アタシにもジョーのような人間が現れてくれないかなぁ・・・なぁ〜んて。
アタシもいつか人間味を題材にした小説でも書いてみようかなぁ。。。。。。なんて気になってきた。
この映画お勧めです。 もし興味ある人が居たら借りてきて見てみ? 温かい気持ちになれますから・・・。
2008年01月07日(月)
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