マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 (日記) 花の鉢を盗んだ方へ


道を歩いていて、手入れの行き届いた庭や花壇に咲き誇る花々たちを見詰める度、それは幸せとゆとりの象徴のような気がしてならなかった。
花を育てる人には色々な意味で、心にゆとりが有るのだろう・・・。そう思う・・・。

先日、親友の(M)から開店祝いに貰った新種のアジサイの鉢が盗まれてしまった。
店の中だけだと、全然日光が当たらず、皆、元気を無くしかけていた。
あまりにも鉢植え達が可哀想なので、良い陽気になったこの頃は、少しでも朝日や日光に照らしてあげたく、極力外に出すようにしているのだが、アジサイの鉢だけ誰かが持ち去ったようだ・・・・・・。
梅雨の時期まで待ち、家に持ち帰り、自宅の庭に植え替えるつもりでいたのに・・・。

最初はとても腹立たしかった。
親友がくれた大切なプレゼントだ。
あの可憐な花を自分の世話で咲かせてみたい・・・・・・。そう思っていた。

でも、待てよ? と自分をなだめた。

あのアジサイを盗むと言う事は、相当目が高い人なのかもしれない・・・・・・。
真っ白な南十字星のような、大きな可憐な花を咲かせるアジサイなのだ。
もしかしたら、花を育てる才能がある人に違いない・・・・・・と思うのだ。

私はガーデニングが苦手だ。
もちろん花を見るのは大好きだし、私なりに花はこよなく愛している。ただ、元々マンション住まいが長いので、ガーデニングには縁が無かった。
偶にシクラメンなどの鉢を貰ったり、欄の鉢植えを貰ったりするが、どうしても水を与えすぎたり、肥料などを下手にやりすぎて枯らせてしまう・・・・・・。
なので、放っぱらかしにして置いても、強くたくましい物でないと育てる自信がない。
枯れ行く花や植物を見る度、自責の念がこみ上げ、泪が浮かんでくる。
植物達があまりにも可哀想で、自分で育てるのは諦め、もっぱら観賞人に徹していたのだ。

鉢を盗む人というのはきっと花が大好きな人に違いない。
もしかしたらあのアジサイも、その人に貰われていった方が幸せだったのかもしれない・・・・・・。
そんな花を見る目のある人なら、きっとあのアジサイを、きちんと育て、咲かせててくれる事だろう・・・・・・。
そんな気がして、少し気分が明るくなった。
もしも、花が咲いたら、一輪でも見せて欲しいが、願わぬ望みだろう・・・・・・。
アジサイを持ち帰った方。
どうか、私に成り代わって世話を焼いてあげてください。
大切に育ててあげてください。


やはり親友に頂いた、金の成る木が二鉢あるのだが、何故か葉っぱの成分が甘いのか、そんな香をかもし出しているのか、肥料の中に甘味成分が混入されているのか、玄関から鉢植えまで、小さなアリの行列が出来てしまった。
店がビルの一階なので、何かを嗅ぎ取ったアリンコ達が、こぞって金の成る木に密集している。

ハテ・・・どうした物かと考え、やはり外で育てる事にした。
外に出したら、葉もピンとし、活き活きとしてきた。
でも、又盗まれてはいけないので、今週末家に持ち帰り、家の庭に植え替えてやる事に決めた。

KS、貴方がくれた金の成る木は、はやり、家に持ち帰ります。
そして沢山お金が成るように、家の広い庭で立派に育てます。
隣に住んでる大家のお婆ちゃんは、ガーデニングが大好きです。
お婆ちゃんの指導を受けて、太陽が燦々と降り注ぐ庭に引越しさせてやりたいと思います。
なので、お店に来た時に、無くなっていても、お花のためだと思ってご了承くださいね。


2005年06月09日(木)

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