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■ (日記) 着る人生と脱ぐ人生
金曜日がバカ忙しいと、土曜日は必ずといって良いほどその加熱しすぎた店のオーラを覚ますような静寂の時が訪れる。 両方が忙しいという事は少なく、又どちらも暇だという事も少なく、大抵どちらかがお祭り騒ぎだと、どちらかは時が止まる。
これは昔からのパターンで、慣れてはいるものの、水商売の皮肉さを感じる事もある。 金曜日に入りきれなかった客がこんな日に来てくれれば良いのになぁ・・・などと呟き、カーメンマクレーなんかを聴きながら本を読んでいると、友人から【九時半を廻った頃行きますね〜】とMAILが入る。 私のセラピスト的存在の(Y)さんからだ。 実際に彼女の仕事はプロのセラピストでもある。 つい先日、初めて店を訪れ、店の空気をとても気に入ってくれ「やっと私が癒される空間が出来てくれて、本当に嬉しい」と言ってくれた。
彼を連れて入って来た(Y)さんは「あら、今日は静かなのねぇ・・・」と不思議そうに目をしばたいている。 『ホラネ? 神さまの計らいで、(Y)さんが来る日はちゃんといつも、ゆっくりと対話できる時を作ってくれているでしょう・・・?』と私も笑いながら応える。
彼女との本格的な出合いは今から丁度8年ほど前になるのだろうか・・・・・・。 彼女と私は友人の紹介で知り合った。 沢山のマイナス要因を身体一杯に抱え込んで、息も絶え絶えだった頃、常連客だった友人から紹介された人だ。
それ以来、事ある毎に彼女を訪問し、心の澱を吐き出しては、癒してもらい、又、叱ってもらい、沢山の事を学ばせてもらってきた。 魂が触れ合って共鳴し、二人でポロポロ泣きながら対話した事もある。 私の魂が叫び声を発すると、呼ばずとも会えるという何か不思議なテレパシーを持った女性だ。 私が生きて行く過程で、自分の信念が揺らぎかけた時、厳しく、又温かく、抱き止めてくれる存在・・・・・・。
昨日も色々な事を語り合った。 店の事、人間関係の事、恋人に対しての事、生き方に対しての信念などなど・・・・・・。
「あなたも、やっとこっち側の人間になりつつあるのね・・・。だから私が来れるようになったのよ」と、彼女は悪戯っぽく笑っている。
色々な事を語り合って解った事は、昔の私はむやみやたらに色々な物を着込もう着込もうと釈迦力になっていたみたいだ。 でも、今の私はやっと脱ぎ始める事の大切さに気付き始めている時期らしい。
人間本来の幸せとは・・・・・・。 最低限の物だけが有れば十分幸せなんだと感じられる心を持てる事。 物質欲からも開放され、多くの人々から共感されたいと言う媚びも無くし、本物だけを見定め、マイナスのエネルギーを入り込ませぬ断固とした壁を作り、やるべき事をしっかりと見据え、人生を愉しみながら、それらを大切に思い、慈しみ、感謝しながら生きられる・・・。 これが人間本来の幸せなのだと言う本をつい最近読んだばかりなのだが、彼女は限りなくその考えに近しい人である。 色々な欲を脱ぎ捨て、魂を浄化し合える人間関係を持ち、今与えられた仕事に喜びを感じながら励める。 そんな風に考えられたら、なんて幸せなんだろう・・・と、私も思う。思うけど出来ない。 でも、そう思うようになって来たと言うだけでも、少しの成長なのだと彼女は笑う。
(Y)さんと私が熱く語り合っている中、恋人の(H)君は、まるで無の存在のように邪魔をせず、でしゃばらず、又、退屈そうでもなく、ロックの焼酎を舐めながら時折頷き微笑んでいる。 彼もきっと色々な物を脱ぎ捨ててきた人なのだろう・・・。 何て自然体で穏やかな面持ちの青年なんだろう・・・・・・。
身になる話を沢山話し終えた後、3人で順番に歌を歌った。 「又3時になっちゃったね・・・」 皆であくびを噛み殺しながら、解散した。 為になったステキな一日だった・・・・・・。
私はまだまだ修行が足りない。 まだまだ潔く脱ぎ捨てられない物が山ほどある。
2005年04月17日(日)
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