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■ (日記) 老いらくの恋!?
今日はフゥーリィーが休みなので、二人でジジ(義父)の顔を見に行ってきた。 フゥーリィーの会社がその施設の近くなので、いつも会社帰りに寄ってきてしまうため、アタシはまだ一度も行った事がなかったのだ。 その老人施設はまだ新しく、凄く立派な建物で、まるでどこかのリゾートホテル並み。 「アタシが入りたいくらいだわ・・・」と言ったら「すぐ入れてもらえるさ」だとさ。 どういう意味じゃ!? 絞め殺したろか・・・!!!(笑)
先ずはホールに入るとジジ達が書いたと言う習字が貼り出してあった。 この施設はカラオケ会や、習字の会や、踊りの会などが定期的に行われるらしく、ジジは習字が得意なので、張り切ったのだろう・・・・・・。何故か「焼芋」と言う文字だったが、その字はとても上手でジジらしく、温かい字だった。 ジジは何を思って焼芋にしたのだろう・・・・・・。 そんなところに興味が沸く。 ババ(義母)と焼き芋を食べた想い出が有るのだろうか・・・・・・。 ババへの土産にしようと、思わず携帯カメラで写真を撮った。
いよいよ病室に入ると、ジジは昼ご飯が済んだ後なので昼寝でもしようとしていたのかベッドに横になっていた。 病室も素晴らしく、まるでちょっとしたホテルのよう・・・・・・。 「ジジ、会いたかったよ〜♪」と声をかけるなり、ジジは顔をくしゃくしゃにして笑い泣きしていた。 アタシはあの顔にとても弱い。アタシまで泣きそうになる。 アタシは若い頃に父を亡くしているので、ジジが大好きなのだ。
フゥーリィーに言わせると、ジジもアタシの事が好きらしく、先日も「あの子は良い子だ」と褒めていたと言う。 さすがジジは、人間を見る目にたけている!(笑)
しばらくの間、取り留めの無い雑談をし、アタシのジョークやらフゥーリィーのジョークやら、二人の漫才もどきの会話を聞きながら、ジジは泣いたり笑ったり、忙しそうだった・・・。 アタシが冗談でジジの隣に泊めてもらおうかなぁ・・・と言ったら「ああ、良いよ良いよ♪」と頷いている。
そうしたらジジはおもむろにパジャマのポケットから、美しい文字で書かれた女性の名前と住所を書いたメモを取り出し、アタシに見せるのだった。 アタシはてっきり、老人施設なのでジジがどこかのお婆ちゃんと浮気をしているのかと思った。(笑) そうしたら、どうもボランティアで世話をしに来た高校生の女の子の住所らしいのだが、手紙の交換をするらしい。 ジジはちゃっかりと住所を居止めているではないか。お主、中々やるなぁ・・・・・・。 さすがフゥーリィーの父親だけ有って、かなりのナンパ氏だ。
「お義母さんに言いつけてやる」と言ったら「ダメだ」だって・・・・・・。(笑) 皆で大爆笑だった。 その笑顔も義母に見せてあげようと思い、しっかりと写真に収めた。
「ジジもババも別々の病院に引き離されて、まるでロミオとジュリエットみたいで、可哀想だわなぁ・・・」と言ったら、又泣きそうな顔になった。 本当にジジとババは、愛し合っているんだなぁ・・・・・・。 凄く羨ましくて微笑ましい・・・・・・。
ジジは脳梗塞で倒れてから、言葉がしゃべりにくくなってしまった。 上手く口が回らないようで少々聞き取りにくい部分もある。なので本人は遠慮するのか無口になりつつある・・・・・・。 でも、今日のジジは嬉しそうに良くお喋りしてくれた。 そしてとても楽しそうだった・・・・・・。
あっという間に時間が過ぎ、あまり疲れさせてもいけないので引き上げようとしたのだが、ジジの寂しげな目をみたら少し辛かった・・・・・・。 でも、もう道順も解った事だし、今度は自分で行ける。 これからはできるだけちょくちょく顔を出しに行こう。
ホールに張り出された習字をもう一度じっくり眺め、施設を後にした。 まるで学校みたいだ・・・・・・。 ジジは童心に戻って、案外、施設生活を楽しんでいるのかもしれない。 踊りを踊ったり、カラオケをしたり、大好きな習字をしたり絵を描いたり・・・、優しい人達に囲まれ、チャッカリ若い女の子とまで仲良くなっちゃったりしている。
最初、施設に入ると聞いた時、ジジが可哀想で可哀想で、涙が溢れて仕方が無かったのだが、なんだかホッと安心した。あんなに素晴らしい施設なら安心だ。
高校生の女のこの事は、ババに秘密にしておこうかなぁ。言いつけちゃおうかなぁ。(笑) でもやっぱ、内緒にしとこう。 ババが点滴の管をはずして、病院を抜け出したら困るもの。(笑)
2004年12月11日(土)
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