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■ (日記) 老いる虚しさ・・・・・・
仕事を辞めてからの4・5日間、色々な事で慌しく、しかも土日を挟んだ為、仕事探しは全く出来ずに居る。 色々な人から受けていた予約への謝罪電話だの、辞めた理由の説明だのと、電話代がかさむのを気にしながらも、それだけはしないといけないので大変辛い。
しかし、散々、知り合いの皆に電話をしまくり、「来てね〜来てね〜」を連発していたので、辞めた後になり「折角皆で行こうとしたのにぃ・・・」などと言う電話が、最近実に多いのだ。 なんて皮肉な事だろうか・・・・・・。 って言うより実に勿体無い・・・。 これから年末に従い、来てくれる人は沢山居たはずなのに・・・・・・。
店に居る間に、もっと集客率の実力を発揮出来ていれば、社長にももっと強く言えたのに・・・・・・。
その度に、電話で謝罪し、恥ずかしい思いをし、ボトルを入れてくれた人々に申し訳ない思いをし、辞めた理由を説明しているうちにも、悔しさとワビシサで涙が溢れ出てくる。 そんな思いをさせた社長が、今更持って腹立たしい・・・。 アタシの信用とプライドをどうしてくれる!! それよりも、今月は目標額があり、休日出勤してでもと、あんなに張り切っていたのに、突然あんな形で収入を経たれた事が何よりも一番響いている。
めまぐるしく色々と動いている内、仕事を辞めてから、もう、かなり経ってしまったような気持ちで居たが、まだ5日ほどなのか・・・・・・。 気は酷く焦るのだが、落ち着いて仕事を探さないと、元の木阿弥になりそうなので、今回の仕事探しは少し時間を掛けてでも人々に相談しながら慎重に探したいと思う・・・・・・。 又、抱えている問題は、それだけではないので、仕事以外にもやらなければならない事、考えなければならない事に追われ、今にも心はパンクしそうだ。
まぁ、人生、何とかなっては行く物なのだろう・・・・・・。 今までだって、幾度と無く、今度こそ終わりだと思っていても、良くした物で、かろうじてなってはきたのだし? これからも、そうなのかもしれない・・・。 (でも、今回だけはさすがにもう、電池切れかも・・・・・・苦笑)
昨日はフゥーリィーと一緒に、近くに住んでいながらも7年ぶりに行き会うフゥーリィーの兄を途中で拾い、松本近郊に住む妹さんの家に行ってきた。 お義父さんが今現在妹さんの家に引き取られている為、お義父さんの顔を見るためと、両親の今後を話し合う為、兄弟全員が妹さんの家に集合し、兄弟会議をしたのだ。
しかし・・・、ショックだった・・・・・・。 4ヶ月振りに見るお義父さんは、余りにも老いて、弱っていたのだ・・・・・・・。 夏祭りの時には、あんなに元気だったお義父さんが、もう、自力で立つ事さえもままならなくなっていた。 あの夏祭りの時には、皆の心配を他所に、自分で杖をついて外まで行き、近所の友人達と会話を楽しんでいたと言うのに・・・・・・。
お義母さんの事でショックだったせいもあるのだろう・・・、寒くなって来たせいもあるのだろう・・・、お義母さんが身の回りの世話を、たった一人でし尽くして来たので、身体を動かす機会も少なくなって、体力が消耗したせいもあるだろう・・・。 様々な面で、お義父さんの体力がアレほどまでに衰えている事を目の当たりに見た私は、酷く心が痛んだ。
あんなに大好きで凛々しく、頼もしかったお義父さんが、まるで赤ん坊のようになってしまった・・・・・・。 トイレももう、一人で行くのは無理な状況だ。 しかし、息子や娘全員が数年ぶりで集まった事が嬉しいらしく、とても楽しそうに喜んでいる。 話も少し聴き取にくくはなっては来たが、まだまだ会話に付いては大丈夫だ。 皆の顔を交互に見つめ、とても嬉しそうに顔をクチャクチャにし、笑っている・・・・・・。 涙を必死で堪えるのに、私はとても苦労した。
老いと言うのは残酷だ・・・・・・。 老いと言うのは物悲しい・・・・・・。 老いと言うのは生まれた頃に徐々に戻って行くと言う事なのか・・・・・・。
木曽の離れた場所に、そんなお義父さんと病気上がりのお義母さんの二人きりで置いておくのは無茶な為、しばしお義父さんとの再会を楽しんだ後、別室で今後のための話し合いになった。 どの道、誰も彼もがそれ相当の事情を抱えているので、悲しいかな両親ごと引き取れる者も居ない・・・・・・。
話は木曽の実家を何れは処分するとし、元気を取り戻し、退院間近であるお義母さんを誰かの家で向かい入れ、お義父さんはひとまず、皆の目や手が届く距離の病院に一時入院させるか、施設に一時入所してもらい、お義母さんの回復度に伴い、今後の方針を再検討して行くと言う方向に進んで行ったが、お義父さんの無邪気に笑う顔を見ていると、切なくて切なくて涙が溢れてくる・・・・・・。 それは、皆が同じ気持ちなのだ。 お義父さんとお義母さんを一時でも引き離すのが可哀想でならない・・・・・・。 あれほど仲良しの両親を、一時期でもバラバラにしなくてはいけないという現実に、人生のむごさを感じる・・・・・・。 かと言って、我が家も今正に、自分達の明日さえ危うい状態なのだ。 他の兄弟も皆、共働きで、現状を維持するのがどの家もやっとなのだ・・・・・・。
みんな優しい心の持ち主だ。 みんなが同じように心を痛めている。
優しいとか冷たいではなく、気持ちがあるとか無いではなく、身内が多いとか少ないではなく、みんながみんな、二人ごと引き取りたくも引き取れないと言う無念な気持ちを抱きながら、厳しい現実があるのだと言う事を、つくづく思い知らされた辛い日だった。
せめて我が家に経済的な余裕があったらなぁ・・・・・・。 せめて自分達に体力的な強さがあったらなぁ・・・・・・。 せめて両親の世話だけに費やせる時間があったらなぁ・・・・・・。
こんな無念で無力な気持ちを、皆が同時に感じた、そんな一日になった・・・・・・。
2004年11月22日(月)
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