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■ (日記) 身になる出逢い
何か、ドラマのようでドラマで無いよな、数奇な出逢いがマタマタ有った。 先日の金曜、出勤し、ホテルのフロント奥のタイムカードを押しに行った時の事である。 タイムカードを押し、奥方と世間話をしていたら、フロントに人影が・・・。 恰幅の良い年配の男性だ。 どうも、ホテルの馴染み客のようで、奥方と一言二言、仲むつまじく挨拶を交わしている。 アタシはてっきり泊り客だと思い、営業に掛けてはこれでも必死なので、その会話に割り込み、ずうずうしくも、「良かったら後でスナックの方に飲みに来てください」などとチャッカリ客引きをしたのだった。 生憎、そのお客様は会議でいらした様で、今日帰るとの事。 「それは残念ですが、もしも少しでもお時間が有りましたら、必ず寄ってくださいね」と言い残し、さして期待もせず、仕事場に着いたのだ。
金曜日は忙しく、会合もあったので、店は賑やかだった。 そうしたら、何と、奥様を連れ、先ほどのお客様がちゃんと来てくれたではないか・・・・・・。 私は恐縮し、喜んで迎え入れ、飲み物をお出しし、少しずつ会話を弾ませて行ったのだ。
色々な話になり、私が趣味でエッセイを書いてる事を話したら、彼はとても驚き、「それじゃぁ、俺の編集している本に載せてやる」と言うではないか・・・・・・! 「はぁ?」 わけが解らず戸惑っている私に、その本とやらをわざわざ車まで取りに行き、一冊下さったのだ。 彼は一体ナニ者か? と思いきや、何と彼はベテランの新聞記者を経て、今は、木曽春秋と言う、随筆誌の編集長などをしている名士らしい・・・・・・。
「ひょえ〜っ♪ 私が一番、出遭いたいと思っているような人と、こうして、偶然にもこんな形で出会えるなんて、ゆ、ゆ、夢のようです!」 私は臆面もなく、喜び勇んだ。 これは、単なる偶然ではない! 必然の出逢いだ! 文章を書く上で、これほど良きアドバイザーになって貰える人は居ないかもしれない・・・・・・。
以降、話は盛り上がり、名刺交換をし、私の歌も気に入ってくれ、人柄も気に入ってくれ【?】奥様共々、とても仲良しになれたのだ。
しかし、新聞記者のようなプロの書き手に、私のような新米書き手の漫画チックな駄文が通用する訳も無く、半ば社交辞令だろうと、大した期待も抱いては居なかった。 そしたら、昨日、いきなりそのお客様から自宅に電話があり、木曽春秋に4ページほどの空きが出たので、書いた作品を直ぐに送ってくれと言うではないか・・・・・・!! では、2・3日内に、吟味し、送らせて頂きます。と言ったら、、今日中にと言う。
ぎょえ〜!! さぁ、困ったぞ!
彼に頂いた本は早速家に帰るなり、読み始めてみたのだが、今回は【笑いの玉手箱】と言う特集号なので大変面白く、同人などの年配のベテラン書き手の名がズラズラと連なっているようなちゃんとした本なのだ。 そのような本に・・・、しかも、1300円もする様な本に・・・、とてもじゃないが掲載出来る様な、そんな気の利いた文章は無い。 しかも編集している時間も手を加えている時間も無い。
私は取る物も取り合えず、今まで書いた日記の中から、慌てて4〜5作ほどをプリントアウトし、ホテルに急ぎ、FAXを借り、半ばヤケクソ・ダメ元で、送ってみた。 それがつい、昨日の事である。
未だ感想やら、反応は聞けてないが、そんなもの、怖くて聞けやしない・・・。(汗) 送った後になり、あれのほうが良かった。これのほうがマシだった。と、後悔するも後の祭り・・・・・・!
採用されるかされないかは別としても、物書きを目指すものにとって、これほどの出逢いが有るだろうか・・・・・・。 彼は私の家から小一時間ほどの場所に住んでいる。 なので、これからも、文芸に付いて、何らかのアドバイスはいただけると思う。
何はともあれ、偶然にも声をかけた人が、編集長だったなんて・・・・・・。 私の夢にホンの一歩、又近付けた気がする。
やっぱ、ぐうたら神を首にするのは止めて置こう・・・・・・。 糞食らえ! なんて言っちゃって、ごめんね? 【冷や汗!】
2004年10月25日(月)
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