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■ 【エッセイ】 又願っていた事が叶った!!
つい先日も、物凄く接触したいと以前からズ〜ッと願い続けていた人から、思わぬファンレター入りのメールが入り、とても嬉しかったと言う日記を書いた事は、皆様の記憶にも新しいと思うのだが、昨夜再び、会いたくて会いたくて、でも、消息が解らず、6年間も会えなかった人と、店で思いがけない再会を果たせたのだ。
その人の名前は【A】チャン。 【A】チャンと言っても、私よりもずっと年上の、とても魅力的な女性。
どちらかと言うと、今では30を過ぎたと言う、その人の息子さんの【K】君が最初は私の経営する【エポック】の常連だった。 その【K】君が母さんの【A】チャンを連れて来てくれてから、私の店を気に入ってくれ、一人でも来てくれたり、ご主人を連れてきてくれたりと、チョクチョク足を運んでくれるようになったのだ。
彼女は若々しく、キップが良くて、豪快で(成りは小柄)、お茶目で、酒も強く、歌も上手で、話もとてつもなく楽しく、何とも心の広い魅力的な存在だった。 横浜の私が大尊敬している友人【H】ちゃんと、全く同じタイプの女性である。 そこに居てくれるだけで、安心できるような、守られているような、守護神のようなぬくもりを感じられる人だ。
【A】チャンも、「何で貴女がこんなところにいるの? 貴女はこんな場所に居るような人ではないのに・・・」と、【H】ちゃんと同じ事を言う・・・・・・。(笑)
彼女もカリスマ性に溢れ、その存在感はとても大きい。 何でも知り尽くしているようで、洞察力にも長けていて、にこやかで開けっ広げなその笑顔の奥には、人の数倍の厳しさも、鋭さも宿している女性で有る。 多分彼女は、人の良し悪しを一瞬で見抜く、千里眼を持った人だろう・・・・・・。
そんな彼女と仲良しになった途端に、私の店の立ち退き話が持ち上がってしまった・・・・・・。 当時、私はもう一店舗、小さな店を経営していたので、そのカウンターだけの店で、私は新たに洒落た餃子BARを始めるツモリだったのだ。 勿論彼女にもその旨は伝えておいた。 しかし、店が立ち退きにナリ、その餃子BARの準備を始めた途端、私は癌になり、長い期間をかけた治療をしなくてはならなくなった。 結局は餃子BARは無理にナリ、泣く泣く大家にその店舗も返し、店の経営はその時で断念したのだ。 それから私が携帯を無くした事や何かで、彼女との連絡も途絶え、今の今まで全然消息も解らなくなってしまっていたのだ・・・・・・。 そしてその後から、私の最も辛い人生試練が始まった・・・・・・。
松本に身内が居ない私にとって、彼女は身内的な良き相談相手・良き理解者になりうる年上の女性だっただけに、彼女との別離はとても辛かった。 決して彼女に何かを援助してもらおうなどと思っていた訳ではない。助けてもらおうと言うわけでもない。 ただ単に、話(愚痴など)を聞いてもらいたいと思っていた。 彼女になら腹を割って何でも話せそうだったし、彼女は人の痛みや、心の奥の叫びを解ってくれる人だと思っていた。 彼女に人生のアドバイザーとして、そばに居てイロイロな指導をして欲しかったのだ。
それから6年が過ぎた昨夜、な、な、な、なんと、(C)に彼女と息子さんと、息子さんのお嫁さんとの3人で揃って入ってきたではないか・・・!! 【K】君はあの後、めでたく結婚したらしい。
私は余りの嬉しさに思わず素っとん狂な声で叫んでしまった。 息子の【K】は直ぐに解ったようだが、最初彼女は、ポカンとした顔をしていた。 【アタシの風体が変わりすぎたからなぁ・・・・・・】 が、しかし、パズルの一遍が見付かると、ボロボロと記憶が蘇り、一つ一つの出来事などが、アタシより鮮明に彼女の口を付いてピョンピョン飛び出してくる。 『うんうん、そんなこともあったネェ〜、あんな事もあったネェ〜』と、エポック時代の思い出話に花が咲き、涙ぐみそうになりながら美味しいお酒を沢山飲んだ。
彼女の家が浅間の近くなので、彼女は昔から(C)の常連だったそうだ。 ただし、今は息子夫婦に家の管理を任せ、彼女はご主人の転勤に連れ立ち、千葉に住んでいるらしい。
彼女はあの後、散々私の消息を求め、あちこち捜し歩いてくれたそうだ・・・・・・。 私に一軒、店を与えてくれようとしていたと言う。
【私もどんなに会いたかったか・・・! アレから人生が本当に辛かったんだから・・・!! あんな事もあったのよ! こんな事も有ったのよ!! 貴女に聞いてもらいたいことがいっぱいいっぱい有るんだから・・・・・・!!】 彼女に抱きついて泣きじゃくりたい気持ちだった・・・・・・。 私はそんな思いを押し殺しながら、一番会いたいと思っていたべき彼女を、再び私の元へ連れて来てくれたぐうたら神に心からの感謝をしていた。
願った事は必ず叶う。 強く望んだ人には、いくら離れていても、必ず再び巡り合える。 そんな事を私は強く確信した。
今度の土曜日、ご主人も松本に一時帰宅するそうだ。 一緒に連れて来てくれると言う。
言葉で話すと泣きそうなので、私は今日、彼女と別れてから、今に至る日記の数々を、どっさりプリントアウトした。 彼女は来週千葉に帰ってしまう。 しかし、千葉で私の日記を読み、私の事を感じてくれたら嬉しい。 私がアレから、どんな修羅場をくぐってきたか、私がアレから、どんな生き様を歩んできたか、日記で触れて欲しい・・・。
【A】チャン。 貴女に会えて、本当に良かった・・・・・・。 昨夜はご馳走様でした。良いお酒を沢山飲みました。 貴女に再び会えた奇跡を、不思議なめぐり合わせのように感じています。 これから、貴女と再び繋がりが持てると言う事に、神の巧妙な仕業を感じられずにはいられないのです。
2004年09月29日(水)
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