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■ 【エッセイ】 私のマブ達 ・・・(E)と言う女・・・
久々の【マブ達シリーズ】を書く事にする。
私の日常は、とても不思議な周期で形成されているようだ・・・・・・。 何故かこの所ずっと、10年も前からの友人や、客達と会う機会がグンと増え出した。 一度そういう機会が有ると、どうやら、暫くはそんな事が続くように形成されているみたいだ・・・・・・。
きっと今は、私のぐうたら神様が、【昔の想い出達と、少しゆっくりと遊びなさいよ・・・】と、心を癒してくれている時期なのだろう・・・・・・。
一昨日、いよいよ今の仕事に見切りを付けようと、ハローワークのパソコンで、次なる仕事を検索中だった私の携帯にww、(E)から『明日辺り会わない?』と言うメールが入った。 (この、究極の金の無い時期にぃ・・・・・・)とも思ったのだが、前日、思いも寄らぬ臨時収入も入った事だしww、会える事の方が嬉しいので、二つ返事でOKした。
(E)は10年位前に私の店でアルバイトをしていた女の子だ。 長く勤めてくれ、彼女と私は実にウマが合い、当時から身内的な密接な付き合いをさせてもらっていた。 今でも会えば、娘のような、妹のような、親友のような、人生仲間のような、同志のような、そんな関係に直ぐに戻れる気楽な間柄だ。 いつも、忘れた頃、互いに電話を掛け合い、【たまには会おうよね】と言いながらも2年が経ってしまった。ww んで、昨日、本当に久々にゆっくりと、彼女と会うことになったのだ。 お互いがド貧乏なので、サイゼリアとか言う激安イタリアンで待ち合わせをした。
最初(E)がお客で来たのは、19歳の時。 その後、私の店にバイトで入ったのは、まだ彼女が21〜2歳の頃だった。 店の看板を消し、一般の客たちを追い返してから、いつも仲間内で飲んだり歌ったりと盛り上がったり、店が終わると一緒に飲み食べに歩いたり、息子とフゥーリィーと私と(E)と、絶叫マシーン大好物人間である私達は、各地の遊園地にマシーン探しに行ったりと、公私共にとても仲良しだった。 水中バレエの打ち上げ好演にも、彼女を連れて行ったくらいだ・・・。
私が以前書いていた【○曜日の客】と言う短編小説モドキのシリーズ物には、架空の小説なれど、いつも彼女が出てくる。(笑) 一週間分の物語を書くつもりだったのだが、途中で中断したままだ・・・。 又気が向いたら書き出そう・・・・・・。
フゥーリィーと私の大喧嘩も、(E)の前では平気で出来、彼女が泣きながら仲裁に入ってくれたくれた、と言う出来事も何度かあった・・・・・・。 息子が一時期、(E)に憧れ、片思いをしていた事もあり、それが実に愉快だった。 それほど、彼女とはファミリー的な付き合いがあったのだ。 そう言えば、息子の今の彼女と(E)とは、年が一緒だ。(笑) もしかして、息子の年上思考は、(E)の影響なのだろうか・・・・・・【?】
彼女が店を辞めてからも、そんな身内付き合いは続いていた。 しかし、彼女との連絡が一時期、長く途絶えたことがある。 どうしているかと久々に電話をしてみたら・・・、ナ、ナ、何と、いきなり彼女が、母親になったと言うではないか・・・・・・!! 彼女は私の知らない間に、認知さえして貰えぬ、私生児を産んでしまったのだ。 相手は私も良く知っている。私と同じ年のその相手は、無論結婚しており、家庭も子供もある。 (E)がその人を愛し始めた時、私は正直言って、(又そう言う危険な恋に走っちゃうし・・・・・)と、苦笑しながら舌打ちをするとともに、きっとこの先、安泰な幸せは望めないだろう・・・と、心の中で心配していたのだ・・・・・・。
(E)も私も、恋に対して同じ灯を持っており、男の誠実さや温もりに惹かれるのではなく、面白さや、翳りや、独特な魅力部分に惹かれる傾向がある。
私は(E)の無謀さと、勇気と、そのひたむきな彼への愛情に、ある種の愛しさを感じ、それを聞いた時、つい涙ぐんでしまった。 【なんて勇気ある思い切った選択を!!】と、誉めて抱きしめてあげたい気持ちとともに、【なんと、この母子も、私のように過酷な宿命を背負ってしまったのだろう・・・】と言う慈悲の気持ちとで、当時の私は、とても複雑な心境だった・・・・・・。
私がブティック勤めをしていた頃、乳飲み子だった赤ん坊を初めて(E)が連れて来た時は、初孫を見たような大きな感動で、泣きそうになった・・・・・・。
(E)は、恋多き女だった・・・・・・。 べたべたとした、いかにも女っぽい色気を持っているのではなく、一種、毅然とし、頑固で、ツンと片意地を張って生きているような所があり、しかもその中に孤独の翳りを持っていて、男心を翻弄させる特殊な魔性を秘めている。 不器用でひたむきで、突っ走ると止まれない・・・、しかし、男からの愛を求めるのではなく、自分から突き進んでいくような、潔い彼女の恋愛姿勢に、私は危険色を感じながらも、好感を持っていた。 彼女も一種【堕天使】である・・・・・・。
恋に付いて良く話り合い、自分達の欠点に付いて良く話り合い、なんでもかんでも包み隠さずお互いに曝け出し、ホンネで付き合い続けてきた。
そんな小悪魔的だった(E)が、もう直ぐ30歳になる。 今では男の匂いも、危険要素も感じない、穏やかな笑顔を持つ3歳児の良きママである。 彼女は実家に居候をし、少し肩身の狭い思いでww貧乏暮らしをしている。
昔のエピソードやエポック時代の話に花が咲き、あっという間に時間が過ぎた。 二人でタイムスリップし、エポック時代の(E)とマキュキュにすっかり戻っていた。 「あの頃が一番楽しかったね・・・・・・」 シンミリと懐かしく、良い〜時間が過ぎた。
突然話が変わるが、しかし、サイゼリアは安い・・・・・・!! パスタとドリンクバーで、3時間もネバリ、500円チョイである。 しかも、そんな値段とは思えぬ旨さもちゃんとある。 【何だか申し訳ない気分なので、誉めた・・・ww】
最近(E)も、Partをし始めたそうなので、少しお小遣いが出来たら、又、安いカラオケボックスにでも行って、楽しく飲もうという事で、今回は別れた。 彼女と私はこれからも互いに松本に居る限りは、ずっとこんな関係を続けて行ける事だろう・・・・・・。
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私も実にタイムリーな事に、趣味と実益が兼ねられそうな理想的なPartが見付かりそうだ。 ハローワークで検索していたら、お昼のドラマ【春ちゃん】でお馴染みの浅間温泉に、とあるホテルが在るのだが(ドラマとは別のホテル)、そのホテル内のラウンジバーで、Partを募集をしていたのだ。 家に帰って直ぐに電話をしてみたら、担当者(多分社長婦人)が早速顔が見たいと言うので取るものもとりあえず、その足で面接に行ったら、最新型カラオケ設備もあり、結構綺麗で立派な店だった。 カラオケ同好会の会合の指定会場にもなっていると言う。 【シメシメ・・・私の特技が此処でなら少しは発揮できそうだ・・・!】
料理得意・店の経営経歴アリと言ったら、是非勤めて欲しいと言われた。 今現在二人のPartさんが居るが、ホテルのラウンジバーなので、色気が必要な店では全く無いので、エプロンをした私よりはるかに年上のお手伝いのオバチャンが二人居るだけだ。(笑) なんと、50間近の私が一番年下だ。(笑) 浅間温泉は美ヶ原温泉の隣で、家から車で4〜5分程度の場所だし、一日5時間なので、そんなに身体への負担も掛からなさそうだ。 時給1000円だと言う。 そうすれば確実に一日5000円と言うお金が入る。 週休2日だとしても、月に10万くらいは間違いなく稼げるだろう・・・・・・。 今の仕事・・・、嫌いでは無いのだが、只働きが多く、収入の目算が全く立たないのは困るし辛い。 なので、勇気を持って辞める事に決めたのだ。 今、ホテル側から再び電話があり、明日早速、履歴書を持って行ってくる。 無事の採用を願うばかりだ。
2004年07月23日(金)
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