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■ (日記) 本の編集に当たって
過去、書いた物をまとめ、新宿にある【文芸社】と言う、かなり有名な出版社にエッセイ集として応募した事がある。去年の2月くらいの事だったから、もう一年以上も前の事だ。 その時に、予想外の嬉しい評価を貰い、共同出版をしましょうと言う誘いを受けたが、いくら共同出版といえども、私にとっては面ん玉が飛び出るほどの値段だったので、辞退した経験が有る。 きっと、その時点で、売れようが売れまいが、出版社の損にはならぬ計算なのだろう・・・・・・。今の活字離れした世の中、生き残るためには致し方ないことなんだろうけど・・・・・・。
私はひねくれ者なので、【だからこそあんなに誉めてもらえたんだ・・・】などと思っていたが、同じ出版社に小説を応募した友人の評価を見せてもらったら、まんざら営業的社交辞令だけでもなかったみたいだ。 友人への評価は、かなり手厳しい事が書いてあった。
私も本にする事は断ったのだが、でも、担当者の人がとても親切で、その後も電話などでも色々なアドバイスをくれた。 その時に言われたことは、自分自身の事を書く時って、読み手はあなたの事や、あなたの取り巻きや、その時の状況や場面を全く知らない人が読むわけだから、自分自身が解り切ってる事でも、いかに簡潔に、かつ、相手によく状況が伝わるように手を抜かずに説明するかと言うことなんですよね・・・。と言われた。
例えば夫の事を書くときも、私は十分に夫の生まれ育った環境・長所・短所を知っている。今更自分自身に説明するまでもなく知り尽くしているつもりだ。 でも、読み手が読んで、それが読み手に何処まで伝えることができるかと言うことが案外解っていなく、自分本位の文章になってしまうことって、案外多いんですよ。こうも言われた。 説明不足も説明過多もいけないらしい。
漢字も、今の人達はパソコンで打つので、変換すれば色々な漢字が出てくるので多用したがるけれど、読むほうはいちいち辞書を片手に読まなければならない。そう言う気遣いが活字に現れているか居ないかでも、その人の性格って解るんですよね・・・。とも言われた。
今、あの時のアドバイスを色々と思い出しながら編集を始めたところだが、段々気が重くなってくる。 やはり、一番大切なのは、身内ばかりではなく、書きあがったらあなたを知らない第三者の人数人に読んでもらい、利害関係の無い正直な意見を聞いたうえで仕上げに入るのが望ましいでしょうねとも言われた。
フムフム・・・・・・なるほど・・・・・・。
今思い起こしてみて、そんな苦言やアドバイスがありがたい。 仮にも出版社の人からのアドバイスは、多くの読み手の代表者としての的確な的を得ている。 【そりゃそうだわなぁ・・・。少しでも売れる本を作りたいのは出版社の望みなのだから】
そんな事をあれこれ考えながら、ひとりよがりにならぬよう、なるべく買ってくれた人に共感を得られるような本作りにしていきたいと思っている。 でも・・・・・・。ひょえ〜、難しい・・・・・・。
2004年06月24日(木)
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