マキュキュのからくり日記
マキュキュ


 【愛猫エッセイ】 猫って・・・いつも何を考えてんだか・・・・・・


考えてみれば、ミュウーももう9歳だ。
すっかり立派な婆ちゃんだ。
ミュウーは真っ黒な猫なので、皺が見えるわけじゃナシ、白髪が生えてくるわけじゃナシ、まだまだ目力もあるので見た目は婆ちゃんと言う気がしない。

でも、どこかに飛び乗ろうとしてズルッ! とコケたり、箪笥の上などの高い処で眠るのが好きなミュウーは、寝返りを打った拍子にコレ又、ズルッ! っとズリ落ちそうになり必死でもがいていたりと、見ているアタシ達の目を中々楽しませてくれている・・・・・・。





【必ず偉そうに片腕を伸ばして寝てるミュウー】

やはり反射神経がだいぶ鈍くなっているようだ・・・・・・。
コレも正しく老いの証拠だ。(ざまぁミロ! プププッ!)

アタシ達が大笑いすると、ミュウーは、フン! と鼻息を荒げ、ふてくされる。
ふてくされながら側に来て、ソファーにドテッ! っとまたがって、ムヒヒと笑いながらフテネする・・・・・・。(怖すぎる・・・!)


【半目を開いて、ムヒヒと笑っているミュウー】


あんなに小ちゃかったミュウーが、とうとうアタシの年齢を通り越してしまった。
コレは何かとても寂しい事だ・・・・・・。
そんな事があってはならないくらい、寂しい事だ・・・・・・。
ミュウーは何時までもアタシ達の娘じゃなきゃいけないのに、もう婆さんだ・・・・・・。

これからはどんどんアタシ達より先に年を食ってしまうのだ・・・・・。
どんどんどんどん遠ざかってしまうのだ・・・・・・。
そして多分アタシ達より先にアバヨ〜♪ と尾っぽを振り、アッチの国にさっさと行ってしまうだろう・・・・・・。
嫌だなぁ・・・・・・。そんなの・・・・・・。
辛いなぁ・・・・・・。そんなの・・・・・・。

でも、それが飼い主とペットの宿命なのだ。
自然の摂理なのだ。
仕方が無いことなのだ。


猫って一体、いつも何を考えているんだろう・・・・・・。
アタシ達のような貧乏人に飼われてもシアワセだと思ってくれているのだろうか・・・・・・。

考えて見りゃ・・・。
ミュウーみたいな過保護過ぎない飼い猫って、もしかしたら一番気楽でシアワセなのかもしれないよなぁ・・・・・・。
あんまりお金持ちだと、ペット美容院なんかに連れて行かれて、磨かれたり過保護になったりで、自由利かないモンね・・・・・・。


ミュウーが羨ましい・・・・・・。
金の心配が有るわけじゃナシ、今夜のおかずに悩むわけじゃナシ、仕事もなにもしなくていいし、支払いに追われる訳じゃナシ。
寝たいときに寝て、食べたいときに食べて、散歩したけりゃフラリと何処へでも行けるし、遊びたいときにはバカな飼い主に喜んで遊んでもらえるし、後はシッコしてウンチして、それで一日が終わる・・・・・・。

気楽なもんだ・・・・・・。

そんな気楽な一生を神様からのご褒美に貰えているから、きっと、寿命が短いのかもしれない・・・・・・。
そう考えていくようにしないと、やりきれないもんね・・・・・・。

アタシも今度生まれ変われるとしたら、何処かの余り金持ちじゃない家の飼い猫になりたいよ・・・・・・。


ミュウー・・・・・・。
それでも
なるべく長生きするんだよ・・・・・・?
なるべく長く一緒に居ようや・・・・・・。
アンタとアタシ達ャ、切っても切れない仲なんだろうから・・・・・・。

たまに餌の心配をする事もあるだろうけど・・・、まぁ、見捨てないで側に居ておくれよ。
アンタの餌代位は、乞食したって稼いでやるからさ・・・・・・。
そしてアンタがもうろくしたら、ちゃんと面倒見切ってやるからさ・・・・・・。
なるべく長く生きて、皆で一緒に天国に行くじゃないか・・・・・・。

ネッ? 愛しいミュウーよ・・・・・・。



☆ このエッセイを、先日50000を踏んだ親愛なるミャンちゃに捧ぐ・・・・・・


2004年06月01日(火)

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