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■ 【詩的日記】 庭の笹に思う事
私のパソコンテーブルの左側が窓になっていて、コーポの駐車場兼庭に面している。 窓に顔を向けると目線の直ぐ先、7メートル程の場所に笹が密集している場所がある。
正直言って私は笹と竹の種類もわからない。 ただ、此処の庭に生えているのは、背丈も長いもので4〜5M。葉っぱの長さも10cm未満なので私は多分笹だと思うのだが・・・・・・。
その笹の群れを見ていると、何故か心が癒える。 感動させられる事すらある。 その笹の姿は季節毎、日々毎に、私に色々なメッセージを与えてくれる・・・・・・
春・・・・・・
春のそよ風に合わせ、囁き合い、歌っている笹の葉たち・・・・・・。 春の訪れを喜んでいるように皆で仲良くハミングしている。 それはまるで、【アナタも一緒に歌いなさい。囁きなさい。思いのまま語りなさい】と、私の心に安堵感と希望をもたらす、子守唄のように聞こえる。
夏・・・・・・
七夕になると、その笹の葉に、私達は願いを込めて小っちゃな短冊を結ぶ。 フゥーリィーの仕事が今年も順調でありますように・・・・・・。 皆が健康で幸せでありますように・・・・・・。 癌が再発しませんように・・・・・・。 早く貧乏から救われますように・・・・・・。 宝くじが当たりますように・・・・・・。 皆がなるべく辛くなく、穏やかな日々を過ごせますように・・・・・・。 遠くに住む息子が元気で、彼女と幸せに生きていられますように・・・・・・。 欲張っていくつもの短冊を結ぶ。 短冊を結ぶと、OKOK! 叶えてあげるよ。と、軽くお辞儀をしてくれる。 それはまるで、【純真さと無邪気さを何時までも忘れないように・・・】という、メッセージに受け取れる。
秋・・・・・・
十五夜の月に照らされた笹は、何故か艶っぽくなまめかしく、一瞬妖艶な色気を帯びる。 それはまるで、【何時までも心に潤いを持ち、艶を持ち、瑞々しく生きて行けよ】と言う教えに受け取れる。
冬・・・・・・
雪と言う冷たく重い荷物を背負った笹達は、地べたにしなり、這いつくばっている。 そのまま折れてしまうのではないか・・・と言う哀れさだ。 そんな心配を他所に、雪が溶け、天気が良くなると再びスッ! っと起き上がり、天を仰ぐ。 それはまるで、【今は重い荷物を背負って辛いだろうが、負けてはならないのだよ】と、身をもって教えてくれてるみたいだ。
今日の笹は、台風のような強風に身を任せ、思い思いになびいている。 それはまるで、時には世の中に逆らわず、無抵抗に、あるがままに身を任せて漂う事も良いもんなのさ・・・・・・と開き直っているようだ。

笹は強い。 笹は優しい。 笹は艶やか。 笹はしなやか。 笹は凛としている。 笹は素直。 笹は健気。 笹か気高い。 そして、笹はしたたか・・・・・・。 笹は・・・、笹は・・・・・・、何とも魅力的だ。
今日のみそひともじ
なすがまま 自然に任せ 従いつ それで伸び行く 笹は偉いなぁ
2004年05月04日(火)
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