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■ (お仕事日記) 人情もろい人
私は人情もろい人や、穏やかで優しい人間が好きだ。 お金持ちは冷たくて、人の痛みがわからず、ずるがしこい人ばかりだと思っていたら、そうじゃない人も沢山いる。 要はお金持ちの種類にもよると言う事らしい。
苦労して泣きながらお金持ちになった人は、温かく優しく、又、人情もろい。 モチロン生きる事の厳しさも兼ね備えてはいるが、そう言う人たちはあけすけに人を非難しない。 人の痛みや辛さもちゃんと理解している。
親の財産をただ受け継いだり、土地成金だったり、何の苦労もしていない金持ちは、我侭だったり意地悪だったり、冷たかったり、保守的な人が多い。
私は尖った人や、偉そうな人や、人の批判ばかりするような人は、金持ち貧乏は問わず、どうも苦手だ。 賢い人は、人との和を考えて生きている。 人間、何時、何処で、誰に世話になるか解からない。 立場が逆転する事なんかまま有る事だ。 あの日馬鹿にしてた人が自分のお客になるかも知れない。自分より偉くなって世話になる事もあるかも知れない。 なので、私は極力人に対しては批判めいた事や、毒があるような物言いはしないように努力しているつもりだ。
偉い人でも、お金持ちであっても決して威張らず、どんな下級の人間にも温かみのある接し方をしてくれる人間こそが、私は一番賢い人間だと思うし、本当の意味で偉い人間だと思う。
そんなご夫婦に昨日出遭った。
最初は奥様がお試しに来てくれた。 夫婦でゴルフ旅行を楽しんでいると言う、何とも羨ましい限りのご夫婦だ。 奥様はとても気さくな方で、奥様と世間話やら商品説明などをしている内に、ご主人も湯から上がって来た。 ご主人は白髪が綺麗な男性なれど、お顔立ちはとても若い。 少々遊び人風なれどww、やんちゃ坊主的な気さくさやお茶目さもある。 私はひょっとして、私達夫婦と同じ、姉さん女房かな? と思った。
二人ともブーツを大変気に入ってくださり、「良いなぁ〜コレは・・・」とご満悦。 私は楽しい人や、気さくな人とは、商売抜きで話が弾んでしまう傾向があり、好きなタイプの人間ほど、男女を問わず、商売っ気が出せなくなる。(^^; 押し売りするような人間だとは思われたくないのだ。ww 気取り屋で、ええカッコしいなのだ。 【こんな性格でよく営業をしてるよなぁ・・・・・・】
それでも命が掛かっているので、それに、間違いなく良い商品ではあるので、世間話の中にも、この商品を使う事により、どんなものが改善されるかのメリットの説明は怠らない。ww
そんなやこんなで15分のお試し時間が終わり、ご主人が「食事の後で又来るね」と言ってくれたので、後半に期待し、待っていた。
昨日は台風のような大荒れ模様で、ホテルも静かだ。 連休前と言う事も有り、客数もグッ!と少ない。
暫く待っていたら奥様がお湯から上がって来た。 「待ってましたよ〜♪ さ、さ、もう一度どうぞ〜♪」と声を掛ける。 奥様は顔をしかめて「主人ったら、酔っ払って寝ちゃったのよ・・・」と笑っている。 「ありゃりゃ・・・それは残念・・・ww」
そんな中、他に客も無く、奥さんと色々な会話になった。 話を聞いているうちに、やはり私が見込んだように、姉さん女房だと言う事も判明し、色々な紆余曲折を通過したご夫婦だと言う事も解かった。 散々苦労して今の会社を築いたと言う事も解かった。 子供達も皆独立し、仕事の傍ら、今ではハワイにコンドミニアムを持ち、ご夫婦で始終旅行したりしながら仲良く暮らしているらしい・・・・・・。
【私、此処でうなるww】
正に私の理想だ・・・・・・。
【この奥様は、アゲマンなんだぁ・・・・・・】私はつくづく感じた。 奥様は穏やかな人だ。 優しい人だ。 温かな人だ。 私には解かる。人を見る目はこれでも鋭いつもりだ。 多分苦労した事も沢山有るだろう・・・・・・。 ソレラを超えた人間は、とても穏やかに良い笑顔で笑うものだ。
ご主人もそんな奥様に支えられ、甘え、そんな奥様に感謝し、今があるのだろう。
何時かそんな夫婦になりたい・・・・・・。
とても恥ずかしく、僭越に思ったが、私は思わず奥様に名刺と手持ちのエッセイを一部渡し、ご主人によろしくお伝えくださいと言って、別れた。
そして、約束もしていないのに、何故かもう一度あのご夫婦の顔が見たくて、今朝5時に起きてホテルに向かったのだ。 別に商品を売りつける目的ではない。 ひょっとしたら買ってくれるかなぁ? と言う期待は無きにしもあらずだったがww、そんな事よりも何よりも、もう一度会っておきたかったのだ。 私の未来の理想像として、もう一度目に焼き付けて置きたかった。
湯に入りに来るか来ないかも解からない。約束も何も交わしてない。 でも、私が神様にちゃんと願ったら、会えるような気がしたのだ。ww
その間、一人の女性がお試しに来てくれる。 私より2つ若い女性。 その女性としばし話が弾み、上高地の話題で盛り上がる。 彼女もブーツがお気に召したようだ。 家族で来ているらしいが、ひっちゃかめっちゃかな荒れ模様天気に、上高地の一歩手前で断念し、このホテルを選んだそうだ。 彼女もHPを持ってるらしく、ネットで又会う約束をし、そんな彼女を見送った。
その後は客がいないので。自分でマッサージに掛かった。 うつらうつらと眠くなる。
そして、待つ事1時間半。 やっぱ、アタシの神様はぐうたらだ・・・、と、諦めて商品を仕舞い掛けた途端、やっぱり会えた。ww 私は思わず「来た来たぁ〜♪」と叫んでしまった。 【何て失礼なやっちゃ!】 ご主人はその言い様に、ケラケラ笑っている。
そしてご主人が、「エッセイを読んだよ」と言った。 それはよくよく考えてみたら、かなりずうずうしい事だったと今更ながら気付く・・・・・(^^;
きっと、会って間もない人間に、訳もわからないエッセイなんかを押し付けて、マッサージ売りなのに、さぞやヘンチクリンなやっちゃなぁ〜と思った事だろう。 そう考えると、とんでもない事をしてしまったと、物凄く恥ずかしかった。
でも・・・・・・、私が何かに必死なんだという事が、このご夫婦なら解かってくれそうな気がしたのだ。 このご夫婦なら、何かが伝わるような気がしたのだ・・・・・・。 モチロン、商品を買ってくれだの何かの力になって欲しいなどという甘えでも、ずうずしさでも決して無い。 ただ、何時か私の夢が叶って、本の出版に漕ぎ着けられた時、是非このご夫婦に私の本を手に取って欲しい・・・・・・。その時のために繋がって居たかっただけだ。
ご主人が住所と名前を教えてくださった。 「俺、こう言うの弱い人間だからさ・・・」そう言って苦笑しながら住所を書いてくれた。 奥様も、「偉いよね〜良く頑張ってるじゃない」と、誉めてくれた。 それだけで私は十分だ。 やっぱり待ってた甲斐があった・・・・・・。 ぐうたら神様、でかしたぞ!!
「貴女には良い事がきっとあるよ。 頑張れ!」 二人ともそう言って励ましてくれた。
先日商品を買ってくれた静岡のご夫婦もそうだが、色々な紆余曲折を乗り越えて今がある人々は、本当に魅力的で頼もしい。 少しでも多く、そんな人々と知り合って、そんな人達から多くのものを吸収しながら、人生のお手本にしていきたいと思う。
私は早起きは三文の得と言うけれど、今日は百両の徳があったような、そんな気がした。 本当に嬉しいご夫婦だった。
今日のみそひともじ
早起きし 理想の夫婦に会いに行く スターに会えた ファンの気分だ
2004年04月28日(水)
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